P.N.「食は歓び「フランスを喰らう十二ヶ月」」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2023-12-27
美しいたたずまいを大切に、食の歓びを表現した作品。
フランスの美食家がモデルですが、おそらく、『土喰らう十二ヶ月』からかなりヒントを得たのでしょう?
所々、その作品を連想させる演出が粋に、散りばめられています。
『土喰らう十二ヶ月』は、とっても日本的ですが、それをフランスに置き換えると、こう、エスプリのきいた作品になるのでしょう?
同じく、殆んど自然の風や採光などで展開し、主に、料理を作る過程がBGM。
食が繋げる歓び、改めて、食は歓び、であることを私たちに思い出させてくれます。
結構、私たちは、無意識に、食をなおざりにし、歓びより、食べる為に食べる只の行為になってしまってはいませんか?
茶の湯を生み出した禅宗が基礎の和食は、どんな国のモノでも和食に取り入れる力があり、フランスワインは、どの国のワインより調和する力があります。
歓びの視点から、様々な国の作品が生まれると、又、可能性が広がり、素晴らしいでしょう?
調和とは、最高の歓びなのですから。
なぜポトフに行き着いたのかも、うなずけると思います。