隣人X -疑惑の彼女- 作品情報
りんじんえっくすぎわくのかのじょ
惑星 X で紛争が勃発。Xは人間の姿に擬態する能力や人間を決して傷つけない固有性を持つため、アメリカ政府は助けを求めてきた難民を惑星難民Xとして受け入れることに。そして日本もアメリカに追従するように受け入れを決定するが、誰もが日常に紛れ込んだ謎の存在 X に不安を感じ、隣りにいるかもしれないXを見つけ出そうと躍起になっていた。週刊東都の編集長(嶋田久作)は記者たちに、調査会社から持ち込まれた情報を元にXであると疑わしい者に近づき、日本にいるXの正体を掴むよう指示。契約解除の瀬戸際にある記者の笹(林遣都)は、大手企業をわずか数年で退職しコンビニと宝くじ売り場でバイトしている柏木良子(上野樹里)と、居酒屋とコンビニで働きながら日本語学校に通う台湾からの留学生レンことリン・イレン(ファン・ペイチャ)を追うことになる。笹は柏木良子が働く宝くじ売り場に出向き、自身を雑誌のラーメン特集の記者だと名乗り、しどろもどろになりながら言葉を重ねて、彼女との食事の約束を取り付ける。当初良子は笹を警戒していたが、彼のまっすぐな姿勢に少しずつ打ち解けていった。一方レンはまだ日本語をうまく習得できず馴染めずにいた。そんな彼女をサポートするのは同僚の拓真(野村周平)。バンドマンの拓真は音楽で夢を叶えるためにいくつものバイトを掛け持ちしていた。レンは生きていくために必死に働く拓真に好意を抱き、自分にも夢があることを打ち明け、二人は少しずつ距離を縮めていく。笹と良子も逢瀬を重ね、いつしか笹は本当に彼女を愛し始め、良子は笹のことを受け入れるように。しかし笹は次から次にもたらされるXに関する真偽不明な情報に振り回されながら取材を続けており、良子への思いと嘘をついて近づいた罪悪感に引き裂かれる。成果があがらないことにしびれを切らした編集長は、一週間以内にXの証拠を出すよう笹に迫る。
「隣人X -疑惑の彼女-」の解説
「おもいで写眞」の熊澤尚人監督が、パリュスあや子の第14回小説現代長編新人賞受賞作を映画化したミステリー・ロマンス。日本は惑星難民Xの受け入れを発表。人間の姿に擬態し日常に紛れ込んだXに対する不安が広がる中、記者の笹はX疑惑のある良子に近づく。人との関わりを避けひっそりと生きる良子を「虹の女神 Rainbow Song」で熊澤監督と組んだ上野樹里が、良子に惹かれていく週刊誌記者・笹を「ダイブ!!」で熊澤監督と組んだ林遣都が演じるほか、「ガッデム阿修羅」など台湾で活動する黃姵嘉(ファン・ペイチャ)、「ALIVEHOON アライブフーン」の野村周平らが出演、よそものに対する警戒心や、偏見や恐怖を乗り越え隣りにいる人を大切に思う優しさを描く。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2023年12月1日 |
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キャスト |
監督:熊澤尚人
原作:パリュスあや子 出演:上野樹里 林遣都 ファン・ペイチャ 野村周平 川瀬陽太 嶋田久作 原日出子 バカリズム 酒向芳 |
配給 | ハピネットファントム・スタジオ |
制作国 | 日本(2023) |
上映時間 | 120分 |
公式サイト | https://happinet-phantom.com/rinjinX/ |
(C)2023 映画「隣人X 疑惑の彼女」製作委員会 (C)パリュスあや子/講談社
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ユーザーレビュー
総合評価:3.5点★★★☆☆、2件の投稿があります。
P.N.「ige」さんからの投稿
- 評価
- ★★★☆☆
- 投稿日
- 2023-12-04
人種や見た目で相手を決め付ける事が愚か。
と言う事を表現した作品。
本年度ベスト!
人間の姿となって普通に暮らしている地球外生物の難民X。
週刊誌記者がある情報を元にXと思われる人に張り込み正体を明かそうとするストーリー。
林遣都さん演じる記者の笹。
上野樹里さん演じるXと思われる柏木に近づくも柏木に恋してしまう感じ。
そして台湾留学生のリンとバイト仲間の野村周平さん演じる仁村のラブストーリーが同時進行して行く展開。
この2組のカップルの仲良くなって行くスピード感がハンパない(笑)
人間に危害を与えないXの設定。
これを上手い方法で表現している感じが良かった。
柏木が「人は心で見る」と言うセリフが印象に残る。
誰がXなのか?
あえて解り難くしている感じも良かった。
誰がXでも関係無い事を言いたかったと解釈。
ラブストーリーや親子愛も良かったけど、人を人種や見た目で決め付ける事はいけないと思わせる作品だった。
もう一回観て登場人物の表情や行動を観察したら面白さが倍増すると思います( ´∀`)