ヒンターラント 作品情報

ひんたーらんと

ヒンターラントのイメージ画像1

第一次世界大戦終結後、元刑事ペーター(ムラタン・ムスル)とその戦友たちはロシアでの長く苦しい捕虜収容所生活から開放され、故郷に戻る。しかし敗戦国となった祖国は変わり果て、皇帝は国外に逃亡していた。国や家族を守るために戦った兵士たちへのねぎらいの言葉すらない。ペーターは家に帰るが、家族の姿はなく、行き場をなくす。そんな最中、奇妙な遺体が河原で見つかる。被害者はペーターのかつての戦友で、遺体には相手に苦痛を与えることを目的にした拷問の跡があり、その痕跡は犯人もペーターと同じ帰還兵であろうことを示唆していた。ペーターは自身の心の闇と向き合うためボロボロの心身に鞭打ち、自らの手で真相を暴こうと動き始めるが……。

「ヒンターラント」の解説

「ヒトラーの贋札」のステファン・ルツォヴィツキー監督が全編ブルーバックによる撮影で寓話的かつ絵画的に描いた連続猟奇殺人ミステリー。第一次世界大戦後、ロシアの捕虜収容所から帰国した元刑事ペーターは、河原で発見された奇妙な遺体の捜査に乗り出す。ロカルノ国際映画祭観客賞受賞、オーストリア映画賞6部門ノミネート、美術賞受賞。

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公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2023年9月8日
キャスト 監督ステファン・ルツォヴィツキー
出演ムラタン・ムスル リヴ・リサ・フリース マックス・フォン・デア・グレーベン マーク・リンパッハ マルガレーテ・ティーゼル アーロン・フリエス
配給 クロックワークス
制作国 オーストリア=ルクセンブルク(2021)
年齢制限 PG-12
上映時間 99分
公式サイト https://klockworx-v.com/hinterland/

(C) FreibeuterFilm / Amour Fou Luxembourg 2021

予告編動画

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ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。

P.N.「背徳の地 ~その戦いがもたらすモノ~」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-09-13

世界で起きている争いは、本当に、幸せをもたらすのか?

トップやリーダー的存在が、ある国を支持し、和平への対話をしない現実。

平等の下、一番の争いは、同種の争い。

男女平等の下、一番の争いは、同性同士の争い。

ジェンダーレス時代と言うのは、特別な事ではない、人類平等の精神を今一度、思い出すだけ。

チェコ出身の絵本作家、ピーター・シスの世界観の様なアングルの映像で展開する作品。

主人公の名前からか、余計、その世界観をイメージする。

何々主義に傾倒する人々も、また、単なる流行に生きる。

本当に、あなたが、争いの後、目にする世界は、幸せだろうか?

同士と言える国民から目の敵にされ、戦友同士の争い。

戦いがもたらすモノを今一度、よく考察させてくれる作品。

最終更新日:2023-12-27 02:00:03

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