こんにちは、母さん 作品情報
こんにちはかあさん
大会社の人事部長として日々神経をすり減らしている神崎昭夫(大泉洋)は、大学時代からの親友で同期入社の木部富幸(宮藤官九郎)から相談を受ける。隅田川近辺の地元で、屋形船を借りて同窓会を開催しようというのだ。家では妻との離婚問題、大学生になった娘・舞(永野芽衣)との不和に頭を悩ませているものの、そこは隠して、2年ぶりに母・福江(吉永小百合)が暮らす実家を訪れる神崎。「母さん」と、木造2階建ての玄関の引き戸を開けると、迎えてくれた母の様子が、どうもおかしい。亡くなった父親は足袋職人。どちらかというと地味で割烹着を着ていたはずの母が、小粋な洋服を着て髪を明るく染めている。地域の番場百惠(枝元萌)や琴子・アンデンション(YOU)、そして教会の牧師・荻生直文(寺尾聰)らと共に、ホームレス支援のボランティア活動をして、なんだかイキイキとしている。おまけに、どうやら恋愛までしているようなのだ。久々の実家にも自分の居場所がなく、戸惑う昭夫だったが、お節介で温かい下町の人びとや、これまでとは違う“母”と新たに出会い、次第に見失っていたことに気付かされてゆく。
「こんにちは、母さん」の解説
「男はつらいよ」シリーズをはじめ、時代の変遷と人びとの暮らしを見つめ続けてきた山田洋次監督の91歳にして90本目の劇映画。墨田川のほとりで、スカイツリーを見上げる東京下町を舞台に、現代の令和を生きる「母と息子」の新たな物語を心情豊かに描き出す。主演を務めるのは、1972年公開の「男はつらいよ 柴又慕情」をはじめ、「母べえ」(08)「おとうと」(10)「母と暮せば」(08)など、約50年間にわたって山田洋次作品に出演してきた吉永小百合。下町に暮らす母・福江を演じ、映画出演123本目にして、山田洋次の『母』3部作の集大成となった。その息子・昭夫を演じるのはNHK大河ドラマ『鎌倉殿の十三人』の好演が記憶に新しい大泉洋。山田洋次と吉永小百合と初タッグを組んだ。原作は劇作家・永井愛(二兎社)が手掛けた同名の舞台作品。変わりゆく都会の片隅で、中間管理職の悲哀、シニアの淡い恋、地域とホームレスの問題、若者の生きがいの問題など、今日的なテーマを織り込みながら、それでも変わらぬ思い合う人びとの心を描く、おかしくも切ない人情喜劇。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2023年9月1日 |
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キャスト |
監督:山田洋次
原作:永井愛 出演:吉永小百合 大泉洋 永野芽郁 YOU 枝元萌 加藤ローサ 田口浩正 北山雅康 松野太紀 広岡由里子 シルクロード 明生 名塚佳織 神戸浩 宮藤官九郎 田中泯 寺尾聰 |
配給 | 松竹 |
制作国 | 日本(2023) |
上映時間 | 110分 |
公式サイト | https://movies.shochiku.co.jp/konnichiha-kasan/ |
(C)2023「こんにちは、母さん」製作委員会
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ユーザーレビュー
総合評価:3.5点★★★☆☆、4件の投稿があります。
P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2023-11-03
NHK総合のプロフェッショナルで本篇撮影風景と共に吉永小百合vs山田洋次監督のinterviewが紹介された。老いの課題を抱えつつ映画に生きるふたりのドキュメント。拘りとナチュラルな小百合の存在感