トリとロキタ 作品情報

とりとろきた

トリとロキタのイメージ画像1

ベナン出身のトリ(パブロ・シルズ)とカメルーン出身のロキタ(ジョエリー・ムブンドゥ)は、アフリカからベルギーへ辿り着く途中で出会い、本当の姉弟のような絆で結ばれた。すでにビザが発行されているトリの姉と偽り、ロキタはビザを取得しようとしたが、ビザ取得のための面接でロキタは質問に答えられず、パニック発作を起こしてしまう。トリとロキタは、イタリア料理店の客に向け、カラオケを歌って小銭を稼いでいた。ところがそれは表向きで、実はシェフのベティム(アウバン・ウカイ)が仕切るドラッグの運び屋だった。今日もベティムに指示され、ドラッグを客の元へ運ぶ。警察に目をつけられるなど、常に危険と隣り合わせで、時には理不尽な要求もされる。だが、それでも受け入れるしかない。人としての尊厳を踏みにじられる日々を、トリとロキタは支え合いながら生活していた。そんなある日、ベルギーへの密航を斡旋した仲介業者によって、祖国の母に送金予定だった金を奪われ、落胆するロキタ。2人の夢は、誰にも邪魔されずに祖国に仕送りをして、アパートを借りて一緒に暮らすこと。一刻も早く、ビザを手に入れて家政婦として働こうと、偽造ビザと引き換えに、ロキタはベティムが提案する孤独で危険な仕事を引き受ける。目隠しをして連れてこられたのは、外界からの情報を一切遮断された倉庫のような場所。劣悪な環境の上、外部の者に場所を特定されないように、携帯電話のSIMも没収される。どんな時も一緒だったトリとロキタは、こうして離ればなれに。支え合って生きる2人の絆を断ち切ろうとする世界。2人が生き抜く道はあるのだろうか……。

「トリとロキタ」の解説

アフリカからベルギーに渡る途中で出会い、姉弟のような絆で結ばれた少年少女の過酷な日常を描くダルデンヌ兄弟のヒューマンドラマ。ベナン出身の少年トリとカメルーン出身の少女ロキタ。ドラッグの運び屋として働く2人は、一緒に暮らすことを夢見るが……。出演は共に演技初挑戦のパブロ・シルズとジョエリー・ムブンドゥ。カンヌ国際映画祭で第75回記念賞を受賞した。

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公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2023年3月31日
キャスト 監督ジャン=ピエール・ダルデンヌ リュック・ダルデンヌ
出演パブロ・シルズ ジョエリー・ムブンドゥ アウバン・ウカイ ティヒメン・フーファールツ シャルロット・デ・ブライネ ナデージュ・エドラオゴ マルク・ジンガ
配給 ビターズ・エンド
制作国 ベルギー=フランス(2022)
上映時間 89分
公式サイト https://bitters.co.jp/tori_lokita/

(C)LES FILMS DU FLEUVE - ARCHIPEL 35 - SAVAGE FILM - FRANCE 2 CINÉMA - VOO et Be tv – PROXIMUS - RTBF(Télévision belge)

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ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-01-22

🌍岩波書店刊行の世界誌のバックナンバー2023年5月号に本篇の兄弟監督Interviewが掲載されて居てサブタイトルに,友情というたった一つのホームと在った。話しはイマニュエル・カントの平和論にまで及ぶ

最終更新日:2024-02-01 16:00:02

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