私だけ聴こえる 作品情報
わたしだけきこえる
耳の聴こえない親から生まれた、耳の聴こえる子どもたち、コーダ(CODA:Children Of Deaf Adults)は、家では手話で、外では口語で話す。学校に行けば障がい者の子扱いされ、ろうからは耳が聞こえるからと距離を置かれる。コーダという言葉が生まれたアメリカでコーダ・コミュニティを取材し、アイデンティティ形成期の多感な時期を過ごす15歳のコーダの子どもたちの3年間を追う。聴こえる世界にもろうの世界にも居場所のない彼らが、ありのままの自分を解放し無邪気な子どもに戻れるのが、一年に一度の“CODAサマーキャンプ”だ。サマーキャンプが終わると、進路を決める大切な時期に入る。ナイラは「ろうになりたい」という強い思いに突き動かされ、聴力に異変をきたす。ジェシカは、自分を育ててくれたシングルマザーのろうの母から離れて大学に行こうと葛藤する。MJはコーダである自分の人生を手話で物語ることで肯定し、友達を作ろうとする。日本とアメリカを行き来し手話通訳士をするアシュリーは妊娠を機に、お腹の子がろうになるか聴こえるかという悩みを抱えながら出産に向かう……。
「私だけ聴こえる」の解説
耳の聴こえない親から生まれた耳の聴こえる子どもたち、“コーダ”のドキュメンタリー。学校では耳の聴こえる子たちと馴染めず、ろうの世界でも距離を置かれ、どこにも居場所のないコーダの子どもたち。多感な時期を過ごす15歳のコーダたちの3年間を追う。2016年TokyoDocsにて最優秀企画賞を受賞。監督は、ドキュメンタリー『東京リトルネロ』で第58回ギャラクシー賞奨励賞を受賞した松井至。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2022年5月28日 |
---|---|
キャスト |
監督:松井至
出演:アシュリー・ライアン ナイラ・ロバーツ ジェシカ・ワイス MJ 那須英彰 |
配給 | 太秦 |
制作国 | 日本(2022) |
上映時間 | 76分 |
公式サイト | https://www.codamovie.jp/ |
(C)TEMJIN / RITORNELLO FILMS
予告編動画
※音声が流れます。音量にご注意ください。
※一部ブラウザ・スマートフォンに動画再生非対応がございます。
ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。
P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2022-07-01
映画の冒頭近くで3・11での地震・津波を手話で物語る男性の上演に泪する海外の若い女性の姿があった。コーダの彼女は憑かれたように東北を取材して被害者と向き合った。聾唖の親から産まれた健常者のヒロインは〈私だけ聴こえる〉と言う割り切れ無い罪悪感に苛まれていた。コーダと呼ばれる不思議な存在故の悩み!劇映画〈コーダ愛のうた〉は未見だったが本篇はまるでフレデリック・ワイズマン監督の映画見たいでもある。細微に渡って取材しながら,淡々と心の機微を浮き彫りにして行く。傑作なドキュメント何だゼ