チロンヌプカムイ イオマンテ 作品情報
ちろんぬぷかむいいおまんて
1986年、北海道・屈斜路湖を望む美幌峠で、大正時代から75年ぶりに『チロンヌプカムイ イオマンテ(キタキツネの霊送り))』が行われた。アイヌの人たちもほとんどが知らない幻の祭祀である。狩猟民であるアイヌの伝統的な考えでは、動物は自らの肉や毛皮をみやげにして人間の国へやってくる。アイヌはキタキツネをわが子のように可愛がって育てると、やがてイオマンテを行う。祈りを捧げ、歌や踊りで喜ばせ、みやげを背負わせて神の国へと送り返すのだ。祭祀を司るのは、明治44生まれの日川善次郎エカシ(当時75歳)。祈りの言葉を間違えれば、神の怒りをかうという大役である。一言一句に魂を込めカムイノミ(神への祈り)を唱え、ウポポ(歌)とリムセ(踊り)が捧げられる……。
「チロンヌプカムイ イオマンテ」の解説
1986年、75年ぶりに行われたアイヌの祭祀『チロンヌプカムイ イオマンテ(キタキツネの霊送り)』を記録したドキュメンタリー。わが子と同じように育てたキタキツネを、神の国へ送り返す1986年に撮影された幻の映像をレストア。祭祀を司る日川エカシの祈りを現代日本語訳で甦らせる。監督は「海の産屋 雄勝法印神楽」の北村皆雄。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2022年4月30日 |
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キャスト |
監督:北村皆雄
出演:日川善次郎エカシ |
配給 | ヴィジュアルフォークロア |
制作国 | 日本(2021) |
上映時間 | 105分 |
公式サイト | https://www.iomantefilm.com/ |
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予告編動画
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ユーザーレビュー
総合評価:4点★★★★☆、1件の投稿があります。
P.N.「イオマンテ…命の賛歌」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2022-07-27
熊祭りのイメージが強いので意外でしたね。本来、ふくろうも扱う祭りもあり生き物の祭りとも言える。
熊祭りは、夜、月のイメージ。
これは明るい昼のイメージ正に太陽神の使いキツネらしい。
イオマンテを残酷と観るのは、人間のエゴ。今食べてる肉は、それを棚に上げて非難だけする人間の矛盾。
聖書にも、様々な宗教にも大切なモノを捧げ信仰心を試す神試しの物語が多くある。
神様との対話は直にすることを基本を教えています。
昔は、動物が現代以上に財産ですから、今の価値観で判断するのもお門違い。
現代だとお金による寄付となるでしょうが、誰かの私腹を肥やす為になるのは間違いなのは明らか。
自分も回りも繁栄してこそ祭り、祇園祭の後に鑑賞し改めて納得する次第です。
自らだけが犠牲になるのを神様が望むと思います?
すべてが繁栄するのが、神様と言う生命活動。
道端の草花も神様と言うのは、そう言う意味です。
そして、あなたを生かしているその呼吸も神様の生命活動ね。