P.N.「雪風」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2024-09-25
重たいテーマですが脚本、演出が良く、出演者みんなにちゃんと光が当たってる。韓国が舞台というのもよかった。130分と長いけど飽きずに観れました。是枝監督、さすがです。
べいびーぶろーかー
総合評価4.4点、「ベイビー・ブローカー(2022)」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。
重たいテーマですが脚本、演出が良く、出演者みんなにちゃんと光が当たってる。韓国が舞台というのもよかった。130分と長いけど飽きずに観れました。是枝監督、さすがです。
余り馴染みの無い赤ちゃんポストでの事件に光を充てる是枝裕和監督作品,其の視座はケン・ローチ監督作品に学ぶ処も大きい。観た人に判断を委ねるスタイルをふくめて。或いはポン・ジュノ監督風な娯楽性も交えてライトなロード・ムービーに纏め
[そして母になる]映画。他の映画レビューを読むと評価は賛否両論で、映画[万引き家族]の場合が脳裏にまた過って来た。おとり捜査で演じさせるシーンや偽装家族等メタシネマの仕組みが本篇の特徴か?モヤモヤ感は次第に溶けて行くmystery篇,,そして母なる証明への変容の転調がドラスティックなドラマ性無きドラマの見せ処何だろう。
撮影ホン・ギョンピョの捉えたロケ・シーンの美しさ,海辺の色彩
見終わって引き摺る作品に久し振りに出逢った様な気分に為る。名作と云うのは終わった処から,また思考が再生される。アンリ・マテイスの絵画展の特集をNHKの日曜美術館で観た後だったせいか,経過:プロセスを提示する絵のモチーフと本篇のロードムービーな展開が重なって見えて来たんだなあ。赤ちゃん万歳!
『万引き家族』は、当時、虐げられた子供たちのニュースがよく伝えられた頃。
その様々な事情で虐げられた子供の居場所、希望を与えてくれた人々が家族が…と言うなんとも世の中の矛盾をついた作品でした。
今回も、幼い命、それに対し、究極の選択を迫られた時、人は、どう考え行動するのだろか?いや、どの命を選択するのだろうか?と言う、更に、究極の選択をする物語。
命の選択
命の洗濯
だから、クリーニング店
ラストの選択が少し悲しいもう一捻りしてたら最高の作品だったのかも知れません?
ただ、人間はすべてを失った時、過ちを犯してしまう生き物でもある。
赤ちゃんによって、新たな気づきを得た人々の生き方の変化は、命の選択で心からクリーニングされたようである。
ラストが印象的な『万引き家族』の普通の家庭で虐待され、万引き家族との触れあいにより心に希望の光を取り戻した少女のように、若い女性が、希望を携え新たな人生をやり直す物語。
韓国の素の面からアプローチしてありのまま、着飾らない演出は、より現実味を与え考えさせる作品となっています。
疑似家族系&ロードムービー系映画。
本年度ベスト。
なぜ韓国で本作を作ったのか疑問。
調べたら韓国の赤ちゃんポストが多く問題になっていると言う事で納得。
二人のベイビーブローカー。
子供を売りたい母。
売られる赤ちゃん。
何故か施設のチビッ子。
このメンバーのロードムービー。
これに加え、いつも車内でご飯食べてる二人の女性刑事が登場。
食べ物があまり美味しそうで無かったのが残念(笑)
子供を売りたい母。
ソヨンの気持ちが切ない。
最初は心を開かない笑顔の無い表情。
徐々に笑顔になっ行くソヨンが良い。
ブローカーのドンス。
子供を売るブローカーだけど全然悪い人には見えない。
子供達に人気がある心の優しい感じが印象的。
クリーニング屋のサンヒョン。
借金の為に赤ちゃんポストの子供を売るけど、彼にも事情があっての行動。
子供との食事のシーンが泣ける。
子供を売りたいソヨンの過去が衝撃的過ぎた。
ラストも疑似家族を連想させる、あるアイテムが良かった。
やや予定調和を感じたのと描写の過不足がある。
全体として良い出来だが、名匠に更なる期待を込め星4。
扱ってる内容は殺人、売春など、結果ダークだけど、とにかく描写が綺麗です。でも是枝監督の作品はそんなイメージなので、今回もそうかぁ、、、といったところです。
なんとなくモヤっとしたまま終わってしまった感じで、わたし的にはいまいちでした。
役者さんはすごく豪華!
疲れた感じの雰囲気もしっかり伝わってます。
それは良かった(笑)
カンヌ国際映画祭でソン・ガンホが主演男優賞に輝いた話題作の本篇,先のフランス映画の後は韓国映画へと続く入魂の作品を是非見て見たい