P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2023-06-02
日本映画専門チャンネル放映の〈松元ヒロの世界〉も本篇スタッフの舞台再演アーカイブ。其の芸域はチャールズ・チャップリンを思い出させ
てれびであえないげいにん
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日本映画専門チャンネル放映の〈松元ヒロの世界〉も本篇スタッフの舞台再演アーカイブ。其の芸域はチャールズ・チャップリンを思い出させ
憧れのチャーリー・チャップリン見たいに笑いの芸人は反権力の庶民の味方何だなあ…。海外の放送局が当たり前に放送出来る内容が報じられ無い日本の放送実態にも斬り込んで
そして続いて〈松元ヒロの世界〉のドキュメントも視聴した。嘗て舞台で「憲法くん」を観た時のエネルギッシュな松元ヒロの姿が此処に甦った
※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]
たいへんおもしろかったです。
永六輔さんが推していたので松元ヒロさんのお名前だけは以前から知っていましたがそれ以外何も知りませんでした。
映画は松元ヒロさんの魅力を伝えたい、という立場で撮られていると思いますので、必ずしも実像そのものではないとおもいますが、ヒロさんのみならずおつれあいも息子さんも魅力的。そして、永さんや談志さんがなぜヒロさんを推していたのか、ということも伝わってきました。
憲法前文の語りは圧巻でした。
社会問題を考えさせる骨太で大人なドキュメンタリー。こういうドキュメンタリー映画があるから邦画も見ていられる。
なぜドキュメンタリーは良い作品が多いのに、創作物だと寒いノリや、台詞と効果音頼みのオーバーリアクションになってしまうのか本邦…。
30年くらい前にはテレビでも普通に風刺ネタが流れていた。強いものにまかれる風潮は昔からあったが、それを皮肉り笑いに変えることで人は正気を保っていられるんじゃないか。
この作品は松本ヒロと言う芸人をテレビで観ることが出来ないのはなぜか、そこに焦点を当てることでいかに日本社会のありようが閉塞的で不寛容で不自由になってしまったかを浮き彫りにしている。
観客は中高年が多い。若い人はこの状況が当たり前で育っているので、ヒロさんの笑いがいかに中高年の心に響くのか、これが何を意味するのかわからないかもしれない。
まだ寛容だった頃のテレビを知っている少なくとも50歳以降の人たちが、この事態を異常であると声に出していかなければ、日本は生きづらい社会のまま、今よりもっと悲惨な状態になると思わされた。
ネタが絶望的に面白くなくてオヤジギャグと変わらなかった。
もう少しネタを見せてくれないとただ面白くなくてテレビに出れない芸人と変わらない。
ただつまらないものを晒し者にしたドキュメンタリーになってて非常に残念です。
テレビ番組版も観たが、正直つまらない。なにが言いたいのかわからない。ただの政治ネタを主とする売れない芸人を密着しただけ。アングラ芸人を持ち上げただけの駄作。地方局が映画を作りたかっただけだろう。