P.N.「チャグリンリン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2021-12-12
私が伝えたい事そのものの映画。
耳を酷使してきた人への警告でもあり、聞こえるとは?聞こえないとは?を考えるキッカケと音の聞こえ方がわかりやすい作りになっています。
生まれながら聞こえない方々の世界にどう共存していけるのか、ルーベンの中途失聴の不安の変化に魅了されます。又 ろう者の自然な手話会話がとても美しいです。
さうんどおぶめたるきこえるということ
総合評価4.33点、「サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。
私が伝えたい事そのものの映画。
耳を酷使してきた人への警告でもあり、聞こえるとは?聞こえないとは?を考えるキッカケと音の聞こえ方がわかりやすい作りになっています。
生まれながら聞こえない方々の世界にどう共存していけるのか、ルーベンの中途失聴の不安の変化に魅了されます。又 ろう者の自然な手話会話がとても美しいです。
登場人物が皆魅力的。
主人公は多少は荒れるが、新しい環境に適応しつつ自我も貫く。恋人や施設の主宰者も信念で突き放す。
女教師の笑顔がとてもチャーミング。
技術的にも、アカデミー音響賞と編集賞に大いに納得。
※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]
音の使い方がとても素晴らしい!
サブタイトルの「聞こえるということ」を上手く表現していた感じ。
ドラマーのルーベンが突然難聴となり、その苦難や葛藤を乗り越えようとするストーリー。
彼女のルーに紹介された聴覚障害者のコミュニティーで障害と向き合う中、高額な費用をかけて聴覚を取り戻そうとする展開。
コミュニティーの運営者が「障害は治すものでは無く共存していくもの」みたいなセリフに考えさせられる。
ルーベンは何とかお金を工面して手術により聴覚を取り戻すんだけど、彼の聞こえる聴きにくい音がかなりリアルな感じ。
聞こえる音がこもってたり高音だったり、途切れ途切れな感じ。
odessaと言う音響の良いスクリーンで観たのでドラムのサウンドに期待したけど演奏シーンは短め。
逆に街の騒音や風の音がかなりリアルな感じで臨場感はかなりあり。
主役のルーベン。
難聴になった直後はかなりネガティブな感じだったけど、コミュニティーで子供達と楽しくしているシーンが微笑ましかったです( ´∀`)