DIVOC-12 作品情報
でぃぼっくとぅえるぶ
「名もなき一篇・アンナ」喪失感を抱えたまま生きている男の前に、アンナという女性が現れる。二人は時空を超えて旅に出て……。「ユメミの半生」中学生のカケルは、あるミニシアターのロビーで映画が始まるのを待っている。壁には、閉館のお知らせが。それを見つめていたカケルの前に見知らぬ女性スタッフ・ユメミが現れ、常連に映画監督志望の中学生がいると聞いている、と声をかける。カケルの隣に座ったユメミは、波乱万丈だという自分の半生を語り始める。その回想は、白黒のサイレント映像から始まり、やがてそこに音がつき、色が加わり……。「よろこびのうた Ode to Joy」75歳の冬海は、ポスティングのパートと年金で細々と暮らしている。そんな冬海が海辺を散歩していたところ、東北弁の青年・歩と出会い、ある仕事に誘われる。怪しいと思いながらも、この先の生活の不安やちょっとした贅沢をしたいというささやかな欲から、冬海はその仕事を引き受けることに。お金と安心を得るため、二人は背徳的な仕事へと車を走らせる……。「流民」幼少時代を過ごした家の上にそびえ立つホテル。その中で女は自分の部屋を見つけられずにいる……。「魔女のニーナ」イギリスに住む見習い魔女のニーナは、日本のとある湖に咲く薬草の花を採ってくるよう課題を与えられる。魔女だと気付かれないことを条件に日本へやってきたニーナ。しかし、家出少女のめぐに魔法を使っているところを見られてしまい……。「YEN」郊外に住む高校生の夏希と冬美は、ポラロイドでスナップを撮って遊んでいる。お気に入りの写真は部屋に飾り、嫌いな同級生の写真には川に流してストレスを発散させていた。ある日、冬美は高橋との2ショット写真を夏希に見せる。嬉しそうな様子の冬美に、夏希はざらついた気持ちを抱いた。初めて喧嘩とも言えない喧嘩をした二人。夏希は遠くから冬美を追いかけ、写真を撮り、川に流しに行くように。そうやって冬美をストーキングしていた夏希は、思わぬ場面に出くわす……。「タイクーン」周りの流れに追いつこうとする中華街のシェフ・シンは、気が付くと知らない男と釣り船の上におり……。「死霊軍団 怒りのDIY」元空手部で男勝りな性格のマリは、デート中に恋人に振られてしまった。落ち込みながらホームセンターでバイトしていたところ、友人から合コンに誘われる。チャンスとばかりに気合を入れるマリだったが、突如ソンビ化した市民が店内に侵入。合コンに行きたいマリは、ゾンビ軍団により地獄と化したホームセンターから脱出しようとする……。「海にそらごと」生まれてから一度も会ったことのない母親を探しに来た少年の海斗は、海沿いにあるスナックの扉を緊張した面持ちで叩く。現れた女性・真実の暮らしぶりに戸惑う海斗。一方真実は、困惑しながらも次第に海斗を受け入れていく。海斗と真実は失われた時を埋めるかのようにひとときを過ごすが、ある事実が判明する……。「ココ」料理人として働く熙舜(フィスン)は、念願のフランスへの料理留学を控え、都合の良い関係だと思っていた佳奈から妊娠を告げられる。床屋を営む父との間に確執がある熙舜は、佳奈と向き合うことも、父親になる決心もつかず……。「あこがれマガジン」小さな喫茶店の片隅。モデルとしてファッション誌の表紙を飾るナオは、つまらなそうにパフェを食べるミオに女優デビューすることを打ち明けるが……。「睡眠倶楽部のすすめ」様々なストレスにより眠ることができなくなった人々が生活する睡眠倶楽部。その施設は外の世界から隔離されており、無理に他人と関わらずとも生きていくことができる。透子は睡眠倶楽部での生活にも慣れ、安心して眠ることができるようになった一方、入居以前のことを忘れかけていた。裏庭に咲く一輪の花を見つけ、ふとあることを思い出し、透子は施設を出ようと思い立つ……。
「DIVOC-12」の解説
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受けているクリエイターやスタッフ、俳優の創作活動を支援する映画製作プロジェクトとして、「新聞記者」の藤井道人監督による「名もなき一篇・アンナ」など、12人の監督と豪華俳優陣が組み制作したオムニバス。ソニーグループが立ち上げた『新型コロナウイルス・ソニーグローバル支援基金』による支援活動の一環として始動。藤井道人監督、「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督、「幼な子われらに生まれ」の三島有紀子監督のもとに、一般公募より選ばれた新人監督を含めた9人の監督が集結。藤井道人監督チームの志自岐希生監督、林田浩川監督、廣賢一郎監督が“成長への気づき”をテーマに、上田慎一郎監督チームのふくだみゆき監督、中元雄監督、エバンズ未夜子監督が“感触”をテーマに、三島有紀子監督チームの山嵜晋平監督、齋藤栄美監督、加藤拓人監督が“共有”をテーマに制作した。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2021年10月1日 |
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キャスト |
監督:藤井道人
上田慎一郎
三島有紀子
志自岐希生
林田浩川
ふくだみゆき
中元雄
山嵜晋平
齋藤栄美
廣賢一郎
エバンズ未夜子
加藤拓人
出演:横浜流星 松本穂香 小関裕太 富司純子 藤原季節 石橋静河 小野翔平 窪塚洋介 安藤ニコ おーちゃん 清野菜名 高橋文哉 蒔田彩珠 中村守里 中村ゆり 高田万作 笠松将 小川紗良 横田真悠 前田敦子 |
配給 | ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント |
制作国 | 日本(2021) |
上映時間 | 128分 |
公式サイト | https://www.divoc-12.jp |
(C)2021 Sony Pictures Entertainment (Japan)Inc. All Rights Reserved.
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ユーザーレビュー
総合評価:4点★★★★☆、1件の投稿があります。
P.N.「希望の蕾」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2021-10-23
本来10分という時間で描き、伝えることはなかなか難しい。
でも、それぞれの監督さんは、悩み、そぎ落とし作り上げたのだろうと観ていて思った。
とくに
「共有」がテーマの三島有紀子監督チームの作品が好きだ。
物よりも、お金よりも大切なものはなにか?
血が繋がっていない人との絆がスクリーンを通して見れた。そこに希望の蕾が膨らんで行くのを感じた。
コロナ禍でクリエイターも苦しい中での企画には賛同したいし、監督、スタッフ、役者さん全てに頑張ってと伝えたい。