P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2021-01-31
テリー・ギリアム監督の練りに練った構想とcolorfulな世界観が文豪セルバンテスとダイナミックに交わる
てりーぎりあむのどんきほーて
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テリー・ギリアム監督の練りに練った構想とcolorfulな世界観が文豪セルバンテスとダイナミックに交わる
200点満点の満足度。
風の赴くまま、巡礼のように、騎士道の旅は続く。
風の国スペインを象徴するかのような風車は、時に、にっくきキリストを張り付けにした十字架。
スペインの人々葛藤、酸いも甘いも、涙と汗も、歌とダンスへ昇華するフラメンコ。
マリア信仰の影に忘れさらられたサンディエゴ巡礼の旅。
ふくよかで味わい深く、時に華やかでダイナミック。
スペインワインのボルサオのように、あっさりしているようで、奥深い。
常識に囚われた大人より、子供たちの方が、この映画の素晴らしさを楽しめるのかも?
日本が舞台『沈黙』宣教師、国は違えどアメリカのスペインなサンディエゴ、サンチアゴ巡礼とスパニッシュな情熱を演じれるアダム・ドライバーの成長を待たなければならなかったのでしょう?
ボルサオのように、情熱の詰まった味わいを堪能する作品。
200点満点。
主人公のしょーもなさが、妙に壷にはまる逸品。自分を騎士と思い込んだ人と、自分を騎士と思い込んだ人だと思い込んだ人が(ああ、ややこしい)、同じ行動を取る、というのが、何とも。人はみな、少なからずドン・キホーテなんだなあ、と、しみじみ納得した。とにかく、アダム・ドライバーは、スターウォーズよりも三倍くらい、輝いて見えます(多分)。