歎異抄をひらく 作品情報

たんにしょうをひらく

1200年代初めの鎌倉時代。貧しい農家に生まれながらも、賢く利発に育った平次郎(声:増田俊樹)はある日、親鸞聖人(声:石坂浩二)と出会い、多くを学び成長していく。やがて京に戻った親鸞聖人を追って故郷を離れた平次郎は、“唯円”という名を授かり、仲間たちとともに親鸞聖人のもとで仏教を学ぶ。そんな中、かつての友人が苦境に立たされていると知った唯円は、なにも出来ない自分への無力感に囚われ、苦悩する。なぜ、善人よりも悪人が救われるのか? 人は、なぜ生きるのか?やがて、“すべての人間が悪人であり、救われるために条件はない”という親鸞聖人の言葉の真意が解き明かされていく……。

「歎異抄をひらく」の解説

古典『歎異抄』の著者と言われる唯円が、親鸞聖人と出会い、成長していく姿を描いたアニメーション。鎌倉時代。貧しい農家に生まれながらも賢く利発に育った平次郎は、親鸞聖人から“唯円”の名を授かり、仏教を学ぶが、やがて友人の苦境を知って苦悩する。声の出演はドラマ『やすらぎの刻~道』の石坂浩二、「甲鉄城のカバネリ 海門決戦」の増田俊樹、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の細谷佳正。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2019年5月24日
キャスト 監督大野和寿
原作高森顕徹
出演(声)石坂浩二 増田俊樹 細谷佳正 本泉莉奈 市来光弘 三木眞一郎 白井悠介 伊藤健太郎
配給 キューテック
制作国 日本(2019)

(C)「歎異抄をひらく」映画製作委員会

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ユーザーレビュー

総合評価:3.78点★★★☆、27件の投稿があります。

P.N.「善人仮面」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2025-07-04

親鸞さんの教え(気付き)に 残り少ない人生を送っている身として共感しました。
長年生きて来ても心から「良い人」と思われる人には出会っていない事実。悪意を秘めた善人。これって私のことだと気付いた時 肩の荷が下りたと言うか心が軽くなりました。たかだか一時間半のアニメを見てこんな気持ちになるとは夢々思いませんでした。
と言っても私はこれから急に親鸞さんの弟子になるということはありません。
親鸞さんという実在した人の苦しみの果てに到達した哲学は「この世に真の善人はいない」ということでしょう。
ならばどうするか? ここからが宗教になるわけですが 無宗教の私は「どうするか?」は自分で考えて折り合いをつけて行きます。
このアニメの扱いについては裏事情に詳しい方によって見解が異なる様ですが 何にも知らずに鑑賞した私には 実在した親鸞という人の人生をかけた洞察で行きついた哲学に触れられたことはとても貴重です。
このアニメの企画が信者拡大を目的としているのも頷けますが このアニメがきっかけで本物の信者になっても良し その後やめても良し 私のように手前勝手に利用しても良し。何れにしても時間と興味のある方は鑑賞しても悪くはないアニメだと思います。
作品としては親鸞役の石坂浩二さんの名演技が一番印象的だったかな。

最終更新日:2025-07-08 16:00:01

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