P.N.「ヤマグチゴロン」さんからの投稿
- 評価
- ★☆☆☆☆
- 投稿日
- 2020-06-26
呪いの感染の解明を主軸にする貞子ストーリーの根幹からかけ離れた作品。クォリティの低さをタイトルのブランドだけで集客する典型的原作レイプものの一つといえるだろう。(過去にも何本かあったか?)旬のアイドル女優の売り出し映画に成り下がった「リング」のかつての高い作品性がいとおしい。池田イライザ他演技陣そのものに難はない。脚本・カメラ・演出・衣装・メイクなど映画製作スタッフのレベルがひどすぎ。池田の髪型、先輩医師のリアリティ、弟の行動や結末の謎、祖父江の解明など…スタッフたちの仕事の粗さがそこここに散見される。その中でも決定的な手抜きシーンは、喫茶店での池田と塚本。その場を去る塚本に池田が協力を請う重要な場面だが、引き画面に見えてるのは池田のみ。カット割りを駆使して緊迫した二人のやりとりの演出が必須な筈がスカスカだ。素人でもやらないことを平然とやってのけている中田監督!何か現場でトラブルでも?とにかく超一流和製ホラーエンタメの金字塔に対するリスペクト皆無。唯一佐藤仁美のしっかりとした演技が光った。もったいないの一言だ!