P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-07-03
村上春樹本の監督インタビューに依るとNHKの依頼作品だったと云う本篇,ミステリアスな現代韓国に置き換えた大胆な解釈,映画作品で観客とどうコミュニケートするのか悩み多いイ・チャンドン監督傑作
ばーにんぐげきじょうばん
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村上春樹本の監督インタビューに依るとNHKの依頼作品だったと云う本篇,ミステリアスな現代韓国に置き換えた大胆な解釈,映画作品で観客とどうコミュニケートするのか悩み多いイ・チャンドン監督傑作
深夜に久し振りにTV画像で視聴。二人の男と一人の彼女の奇妙なトライアングルが暴走し炎上して行くバイオレンス感覚がエモーショナルに繰り広げられる現代文學の映像化作品
※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]
現代を切り取った映画。
村上春樹の小説の特徴を上手に使って現代の韓国の若者のリアルを表現している。
そしてこのリアルは現代の新自由主義のもとに生きる世界の若者にも通じるリアル。
個人的に好きな映画の特徴が現実のリアルな世界に非日常が忍び寄る感じなのですが、この映画は正にそれ!
村上春樹式の非日常が迫る素晴らしい映画でした。
名画座の特集でイ・チャンドン監督の映画〈オアシス〉〈シークレット・サンシャイン〉に続けて本篇を観ると,其のタッチは上記の二作と違って居て,寧ろ8年前にロードショー館で視聴した〈ポエトリー アグネスの詩〉の雰囲気に近いと感じた。只どれも愛と喪失(死)の物語何じゃ無いかなとも想う。地方都市或いは郊外が舞台に画かれる点では村上春樹の翻案の本篇は「密陽」と言う原題の〈シークレット…〉哉。更にアラン・レネ監督やミケランジェロ・アントニオーニ監督作品とも比べうる何かが秘められた映画だった