P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2019-03-25
ラストシーンは,一寸川端康成原作の映画「伊豆の踊子」見たいだが,ゴーギャンの愛した島の娘のmuse,テハアマナの姿が見送りの波止場に在ったかどうか…,其れは観てのお愉しみ~。お決まりの絵のポーズを取らせてもnaturalな彼女だったね
ごーぎゃんたひちらくえんへのたび
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ラストシーンは,一寸川端康成原作の映画「伊豆の踊子」見たいだが,ゴーギャンの愛した島の娘のmuse,テハアマナの姿が見送りの波止場に在ったかどうか…,其れは観てのお愉しみ~。お決まりの絵のポーズを取らせてもnaturalな彼女だったね
海に始まり海に終わる本編には木彫を制作する興味深いシーンが在った。買い叩かれる,白人観光客に人気の木彫にも1作家としての個性を追求して,単なる模倣を忌み嫌った。〈伝統と革新〉に拘わるポイントを象徴する場面なのかも知れない
文明を棄て理想郷のタヒチ嶋のイヴの虜に為ったポール・ゴーギャン,過ちを犯した若きmuseを家に幽閉したりと…,老いと病気と焦燥感に苛まれて行くと云う理想と現実との狭間で揺れる。静謐な一幅の絵画に秘められた南国のヒューマン・ドラマ!
そしてアトリエには葛飾北斎画〈THEgreat wave〉の浮世絵が懸かっている,又,朋友ファン・ゴッホもアルルを日本に見立てて浮世絵から多きな影響を受けた…。本編にはもうゴッホの姿は見られないがタヒチへ船出する壮行会にゴーギャンを囲む沢山の仲間たちが揃って居た🚢
そして本編タヒチでの若妻役のポール・ゴーギャンの絵画のミューズを演じたチュアイ・アダムズ嬢が実に魅惑的!ゴーギャンの〈ノアノア〉の世界宛らに南国に幽閉された美女
本編は南国タヒチ島の陽光に照らされた美神をゴーギャンの絵筆がどう捉え,或いは木版画に為って行くのか興味の尽き無い画集見たいな作品なのかも知れない!ノアノアの世界
丁度国立西洋美術館の常設展でポール・ゴーギャンの絵画を観た後だったので興味深い映画だ!