P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★☆☆
- 投稿日
- 2024-07-21
市川実日子演じる若手検事と、満島真之介の弁護士助手役に見え隠れする、真っすぐな正義感が、この作品のテーマを別角度からも鮮明にしてみせる。
市川実日子の上司役の岩谷健司の、ほとんど無言の演技が、形骸化した司法制度を象徴するかのように、心の澱となって、私の心にいつまでも残り続けるのだ。
さんどめのさつじん
総合評価3.61点、「三度目の殺人」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。
市川実日子演じる若手検事と、満島真之介の弁護士助手役に見え隠れする、真っすぐな正義感が、この作品のテーマを別角度からも鮮明にしてみせる。
市川実日子の上司役の岩谷健司の、ほとんど無言の演技が、形骸化した司法制度を象徴するかのように、心の澱となって、私の心にいつまでも残り続けるのだ。
※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]
アメリカの古い犯罪映画や、黒澤明監督の「天国と地獄」を念頭に置いて、カメラを回したという、是枝裕和監督の「三度目の殺人」。
この作品で、福山雅治が切れ者の弁護士を演じる。
同期生だった吉田鋼太郎の頼みで、彼が引き継いだのは、食品加工会社の社長が殺害された事件だった。
被告の役所広司には、三十年前に、やはり殺人の前科があり、裁判官だった主人公の父親が、事件を裁いた因縁もあった。
しかし、再調査を始めた主人公に相談もなく、被告は被害者の妻である、斉藤由貴から殺人の依頼があったと週刊誌に告白し、世間を騒がせることになる。
社長殺しをめぐる謎が、二転三転する面白さは、法廷ものとして期待を裏切らない。
しかし、その一点のみに目を奪われると、この作品のテーマを見逃すことにもなりかねない。
真実は、トリックスター然とした役所広司の頭の中にしかなく、拘置所の接見室で、彼の話に耳を傾ける福山雅治は、繰り人形でしかないからだ。
そういう意味で、この作品は、司法の限界を描いた社会派のドラマであるとも言えるだろう。
モヤモヤ系と言うよりも…。。中々深いですよ、と言いたいのかも知れませんが、複雑にすれば良いと言う訳でないのでは。みなさんも気がついていると思いますが、内容が薄い作品です。
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おやくしょさんの評価が正鵠を得ていると思いました。事実は二度目の殺人なのだが、なぜ三度目の殺人なのか、おやくしょさんの評価で納得できました。
見てるのが辛い時間だった。
監督の自己満足しか感じない。
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福山雅治要らない。何を演じても福山雅治❗️
福山雅治さんの旬はもう~過ぎた。彼以上の役者さんは、日本には余る程居る。
恰もジュルジュ・ルオーの裁判官等を描いた宗教絵画見たく人は人を本当に裁けるのかどうかと云うギリギリの、瀬戸際の処を見事に取り取っているんだ…。其れは、人間の持つ偽善性とも言えようが、役所広司の役処は其所を突いているんだねぇ。〈群盲象を撫でる〉と言う喩えも在るが、福山雅治自身「一体今、此の裁判で、何処を撫でてるかどうかすら判らない」と告白している。面会室の静謐な画面は時に緊迫感を孕み時に焦燥感と苛立ちと為って現れるが、判決後の被告人・役所の清々とした感じはどうだろう。「器に過ぎないー」とのラストの科白と限られた空の青と路上の光景に心打たれた
もやもやが残る作品ではありますが、実際の裁判や事件も完全に全てが明らかになることはないのだろうなと感じた。
興味深く、観てよかった。
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真実を軽んじ勝つことにしか興味のない弁護士が、徐々に事件の深みに嵌って真実を渇望するようになる。げっそりと目が窪み人が変わったように、感情的に真実を求めはじめる。
それでもやはり最後まで真実はおぼろげのまま、犯人とされる人物の死刑が決まり事件が終わっていく。
真実が闇に葬られることこそが犯人の望みであり、それによって少女の未来が守られた。
まるで自我のない犯人を、役所広司が演じる。時に鬼のように恐ろしい形相になり、時に人間臭く涙を流すが、個人的な欲望などは何処かに捨ててきたかのような空っぽの「器」のような人物。
悪人を裁くためなら人殺しも厭わない男が、最後に殺すのは自分自身。悪人を殺した自分もまた悪人…ということだろうか。
無機質に、絶対的に横たわる「司法」に、今まで何も感じていなかったはずの弁護士が初めて感じる違和感・不気味さを、何枚もの絵のように魅せられた。
是枝監督の「表現としての映像」を撮る巧みさに、言葉が出なかった。
👁️超close UPな緊張した面会・シーン等、役者揃いの作品…。ドキュメンタリー映画、TV業界出身の監督らしい感性なのか、初めてデジ・カメでchallengeする意気込みが一寸、実験性を孕んだ様な面持ち。映画「海街diary」でデビューした広瀬すずの顔が一際印象に残った…❗️💆👩👤
内容が薄い。
広瀬すずは必要かね?
とても内容が深い話しだと思う、中身は殺人の話しなので暗いが考えさせられるストーリーだった。
弁護士役がマシャに合っていつので、今話題の人も。
役所広司さんの演技凄かった。内容も良かった。ただ、弁護士役、なぜ福山さん?と思ったけど、エンドロール見たら、内容よりも福山さんの為だけに作った映画なんだな、って感想です。物語の内容とは別として出てくるキーワードが福山さんの熱烈なファンの間ではとてもわかりやすい物だし、福山さんの為だけに感が強すぎて内容が良い映画だっただけに残念な感じです。
本編は未だ観て無いが日本映画専門チャンネルで法廷劇映画の傑作三本とメイキングのドキュメントを視た。囁く様に俳優を個人指導する演出方法は其のデリケートさの点でフランソワ・トリュフォー監督見たいでも有る…。物静かな緊張感!本編のシナリオや構想の練り上げや最後迄の監督自身の迷い、そしてデジタル・カメラへの初めてのチャレンジ、初の法廷もの…、其れが如何に作品に反映されているかは観てからの愉しみ何だな。
日本の司法制度への問題提起であり、攻めてる作品と受け取りました。実は一度観ただけでは、咀嚼できず、二度観に行きました。以前読んだドエフストキーあってる?『罪と罰』を思い返し、最後まで掴みきれない三隅の人間性に思いを巡らせ、久々に引き吊り込まれました。
前情報を入れずに見たかったです。予告も見ないように見ないようにしたけど、これだけ騒がれてると嫌でもなにかしら耳に入ってきますからね。どうしても期待値が高まってしまいます。結果「そんなに大騒ぎするほどの映画かな~?」みたいな。役所さんの演技はすごかったけど。
『 三度目の殺人』映画を観る前からおおまかなストーリーは想像できました。ほぼその通りの内容でした。犯人の供述に翻弄される!とありますが、いえいえ!ストーリーの中にきちんとした明確な答えがあります。
ただ観る人によっては翻弄されるかも!
脚本は是枝監督のオリジナルなんですが、タッチが東野圭吾さんの小説に似ていますね!音楽がとても良かったです。
なぜ三度目の殺人なのかも納得です。
オススメです。是非映画館へ!
事件の真相は 曖昧に 、見る人の 解釈の真相なのかもしれない
法廷映画での スッキリ感が あまり無く
えっ! って感じの 終わり これは 観る側に 投げすぎ 是枝さんらしいのですが、 あの犯人 役所さんつかう?
もう少し 情けない顔の くたびれた主役やれる 役者 居たのでは?
30年 刑務所に 入った感が 出てないかなー
役所さん 大好きですが
福山さんも大好きです
かっこいい男の 演技は 本当に 良かったです
作中で被告人に判決は下るのだが、それでなお多くの謎が残っており、正に真実は被告人だけが知っている状態。その真実がはっきりとは解らずじまいで終わってしまったが、それが良かった。観た後でそれぞれに真実は何か考察出来るはずだ
内容が白黒はっきりと結論が欲しい方にはオススメでは無いです。余韻を楽しむ映画でした。自分は何を信じるのか何を信じたいのか、真実とはなにかと言う事中心に多々考えさせられる映画だなと思いました。登場人物の中の誰の視点になって物語を見るかによって感想が二転三転と変わってしまう映画だと思いました。
あと、音楽が素敵でした。