躍る旅人 能楽師・津村禮次郎の肖像 作品情報
おどるたびびとのうがくしつむられいじろうのしょうぞう
70歳を迎えた能楽師・津村禮次郎の古希を祝う記念能が国立能楽堂で行なわれた。津村はここをひとつの通過点と捉え、これから出てくる自らの可能性と、今後の活動への期待感に胸を躍らせていた。1942年生まれの津村が初めて能に触れたのは、19歳の時。当時、女流能楽師のパイオニアだった津村紀三子の芸能に強く惹かれ、内弟子となった。以後、ひたすら古典能の研鑽に没頭し、40歳を過ぎた頃から創作的な活動を行うようになった。津村が様々なコラボレーションで発揮する身体表現の広がりと力強さは、能という芸能における長い間の厳しい修行と鍛錬に裏打ちされたものである。伝統を厳しく習得した上での新しい創造的な表現へのチャレンジと、各地で出会った人々とのしなやかなコミュニケーションの取り方。それは、表現に関わる人間だけではなく、今の時代、異なる文化、人種、宗教を持つ者同士のコミュニケーションのあり方にも通ずるのではないだろうか。人生も芸道も、留まらないからこそ出会いがあり、出会いがあるからこそ新たな発見がある。津村禮次郎の旅は、まだ終わらない。
「躍る旅人 能楽師・津村禮次郎の肖像」の解説
70歳を越えてなお、古典能に止まらず、バレエやパントマイムなど様々なジャンルのアーティストとのコラボレーションで新たな表現に挑戦し続ける観世流能楽師・津村禮次郎。重要無形文化財『能楽』保持者でもある彼の精力的な活動を5年に渡って記録したドキュメンタリー。監督は「朱鷺島 創作能『トキ』の誕生」の三宅流。
国指定重要無形文化財を保持する能楽師・津村禮次郎の姿を追ったドキュメンタリー。津村本人へのインタビューのほか、彼の古希を記念し国立能楽堂で行われた、コンテンポラリーダンスや異なるジャンルの踊り手と共演する舞台の様子を捉える。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2015年6月27日 |
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キャスト |
監督:三宅流
出演:津村禮次郎 小㞍健太 酒井はな 森山開次 平原慎太郎 小野寺修二 イブ・スカール |
配給 | 究竟フィルム(配給協力:contrail) |
制作国 | 日本(2015) |
上映時間 | 110分 |
(C)究竟フィルム KUKKYO FILMS
ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。
P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-06-23
今朝のNHKラジオ深夜便夜明けのオペラguestは森山開次,能楽師・津村禮次郎との出逢いのエピソードや親子ダンス舞台のNinjaやオペラ・ドン・ジョバンニやボエームの取組みの話,存在を無にする表現も