ラジウム・シティ 文字盤と放射線・知らされなかった少女たち 作品情報
らじうむしてぃもじばんとほうしゃせんしらされなかったしょうじょたち
1920年代のアメリカで、ラジウム・ダイヤル社の工場で時計の文字盤に夜光塗料を塗るペインターとして働き、被爆した若い女性たち。ラジウム・ガールズと呼ばれる彼女たちは、筆先をなめて尖らせるよう指導され、その後、腫瘍や骨障害で苦しみ、多くが亡くなる。のちに5人が雇用主を提訴し、長い裁判を経て勝訴したが、ほどなく全員が亡くなった。本作は、内部被曝の存在が広く知られるきっかけとなったラジウム・ガールズたちと、その後の街に生きる人々を描く。かつてラジウム・ダイヤル社の工場で多くの人々が亡くなった、アメリカ中西部のイリノイ州オタワ市。半世紀以上経った今も、取り壊された工場の欠片が町中に散らばり、ホットスポットを生み出している。本作に収められたかつてのラジウム・ガールズやその家族、そしてオタワの住民たちによる証言は、目に見えない放射能による被害、企業や政府の隠蔽体質、恣意的に引き上げられる安全基準値、地域経済における産業と雇用の抱える困難など、様々な問題を浮き彫りにする。そしてそれらは、現代を生きる私たちにとっても決して無縁のことではない。国内外の映画祭で高い評価を受けた本作は、米国のみならず各国のTV局で放映され、アカデミー賞候補と目された。また、米国環境保護庁がオタワの除染作業にスーパーファンド法を適用するきっかけをもたらした。
「ラジウム・シティ 文字盤と放射線・知らされなかった少女たち」の解説
1920年代、イリノイ州オタワ市の工場で被曝した女性たちのドキュメンタリー。彼女たちやその家族、オタワの住民たちの証言により、放射能の被害、企業や政府の隠蔽体質など、様々な問題を浮き彫りにする。監督は、TVドキュメンタリー『The Rat Pack』がエミー賞にノミネートされたキャロル・ランガー。
1920年代のアメリカで、ラジウム・ダイヤル社の工場にて時計の文字盤に夜光塗料を塗り続けることで内部被曝した若い女性たち、通称“ラジウム・ガールズ”をめぐる記録映画。彼女たちと家族、町の住民らによる1987年当時の証言を収録する。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2015年4月13日 |
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キャスト |
監督:キャロル・ランガー
出演:マリー・ロシター エディス・ルーニー ジェーン・ルーニー ジーン・ルーニー ケン・リッキ シャーロット・ネビンス マーサ・ハーツホーン キャロル・トーマス ジェームス・トーマス ウェイン・ウィスブロック ドン・ホール ロッキー・レイクス ボブ・レイクス メアリー・オズランジ スティーブン・オズランジ ジャニス・キーシッグ ジョアン・キーシッグ 環境汚染と闘う市民の会 |
配給 | boid |
制作国 | アメリカ(1987) |
上映時間 | 105分 |
公式サイト | http://www.radiumcity2015.com/ |
“RADIUM CITY” DOCUMENTARY FEATURE FILM (C) 1986 BY CAROLE LANGER
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