P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-07-20
真夜中にFMラジオから流れるJAZZの演奏を聴いて居ると其の切れ目無く続くフィルムとライブ演奏が素敵な本篇映像が甦って
ばーどまんあるいはむちがもたらすよきせぬきせき
総合評価4点、「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。
真夜中にFMラジオから流れるJAZZの演奏を聴いて居ると其の切れ目無く続くフィルムとライブ演奏が素敵な本篇映像が甦って
🦇冒頭の燃える空中降下物,中年男の空中浮遊…。何とも奇妙でスピリチュアルな糸口からラストまでjazzなセッションで一気に展開される舞台の実況と出演者のホームドラマ。バベルが垂直方向の階級の物語だとするならば,本篇は水平方向なヒーローの過去・現在・未来の物語何だ
スター・チャンネルのアルフレッド・ヒッチコック監督の方程式・完全犯罪特集で<ロープ>が放映された。友人殺しの二人組が犯すこの室内劇は窓を開けて空に放った銃声で幕を閉じる…。恰もワンカットの様に撮られた本編は、スリリングなこのヒッチコック・タッチを意識している。閉ざされた劇場内の密室空間と窓外の現実空間の対比。過去の栄光だけで(死んだバードマン)が窓外のストリートでスマホで目撃されたネット情報で見事に蘇って行く皮相な展開にはサスペンスの巨匠の方程式が必要だったのだろう♪
過去の栄光を重く背負った鳥人はもはや化石的な存在なのか?家族の中での父親の存在とは?愛とは何か?…等色々と考えさせられてしまった。ヒッチコック監督の(ロープ)の如く切れ間の無く息つく隙無き流麗なカメラワークで。街のドラマーや喧騒等と扉一枚で隔てられたブロードウエイの劇場の迷宮。チャップリンの名作(ライムライト)を思わせる道化芝居…。ラスト娘のエマ・ストーンが見たものは?それはファーストシーンにも連なって行く…。メビウスの環の様に巡り行く輪廻!無重力の老いた男の体。
白いブリーフ姿が親父の哀愁を十分過ぎるほど表していた。あれがトランクスやボクサーでは全く印象が違ってしまう。娘役の子はすごく可愛い(可愛い気のない役だけど)。予告で巨大な鳥がビルの上でバサーッとかやってたけど、実際そのシーンはほんのちょっと、「バードマン」の登場も想像より少な目、だけどそれで正解。最高に面白かった。
カメラワークや音楽の使い方などが斬新で、体験したことのない映画・といった印象です。
登場人物はみなエゴ丸出しで、共感できる人はいなかったけど、皆精一杯生きている人たちでした。
最後のシーンの解釈は受け手側によって分かれると思います。作り手の意図するところが知りたいです。
意味不明・・・
やっぱりアカデミー賞とは相性悪い・・・
個人差はあると思うが、いまいち良く分からなかった…。
おもしろいかおもしろくないか、よりも、役者の迫力がすごくて、きっと忘れられない映画になりそう。
公開日初回に観て来ました。映画監督、撮影監督とも凄い。俳優陣も。あの映像を観るだけでも価値あると思いました。