毛皮のヴィーナス(2013) 作品情報
けがわのびーなす
ある舞台に向けオーディションを開いていた演出家のトマ(マチュー・アマルリック)のもとに、無名の女優ワンダ(エマニュエル・セニエ)が遅れてやってくる。ワンダに押し切られ彼女にもオーディションを受けさせることになるが、傲慢なトマはがさつで知性もなさそうな彼女のことを内心見下していた。しかしひとたび演技が始まると、台詞は完全に頭に入っており、役に対して深く理解している様子が見て取れた。先ほどまでとは打って変わって知性と気品を漂わせる彼女に惹きつけられていくトマ。オーディションが進むにつれワンダはますますトマを魅了し、二人の間の力関係は逆転。役を超えてトマ自身がワンダに支配されることに悦びを感じていく……。
「毛皮のヴィーナス(2013)」の解説
「戦場のピアニスト」で第55回カンヌ国際映画祭パルムドールと第75回アカデミー賞監督賞を、「ゴーストライター」で第60回ベルリン国際映画祭監督賞を獲得した巨匠ロマン・ポランスキー監督が、被虐性癖を指すマゾヒズムの語源となった小説家レオポルド・フォン・ザッヘル・マゾッホの『毛皮を着たヴィーナス』を下地にした戯曲を映画化。がさつな女優が舞台上では一変して気品や妖艶さを見せ、演出家を魅了し支配していく。ポランスキー監督の妻で「潜水服は蝶の夢を見る」などに出演したエマニュエル・セニエ、「007 慰めの報酬」などアメリカ映画にも進出するほか「さすらいの女神たち」では監督としても高い評価を得たマチュー・アマルリックが出演。
“マゾヒズム”の語源のザッヘル=マゾッホの小説に想を得た戯曲を、かのロマン・ポランスキーがパワフルに映画化。オーディションに遅刻したワンダに、渋々付き合う演出家のトマだが、意外な演技に魅了されるうちに、自身の性癖もが丸裸にされる。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2014年12月20日 |
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キャスト |
監督:ロマン・ポランスキー
原作:レーオポルト・フォン・ザッハー=マーゾッホ 出演:エマニュエル・セニエ マチュー・アマルリック |
配給 | ショウゲート(提供 ショウゲート=ニューセレクト) |
制作国 | フランス(2013) |
上映時間 | 96分 |
(C)2013 R.P PRODUCTIONS – MONOLITH FILMS
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