P.N.「Water Lily」さんからの投稿
- 評価
- ★★★☆☆
- 投稿日
- 2022-02-03
ギャレットが演じているだけあってバイオリンの演奏は素晴らしく、鬼才のパガニーニとして存分にバイオリンのテクニックと音色を魅せてくれる。
しかし、あれだけ魅惑的なバイオリンを弾く割には、この映画の中のパガニーニにはイマイチ興味が沸かない。音楽だけでなく、パガニーニのエピソードや人物像でも人を惹きつけるストーリーにできなかったのだろうか。
ぱがにーにあいときょうきのばいおりんにすと
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ギャレットが演じているだけあってバイオリンの演奏は素晴らしく、鬼才のパガニーニとして存分にバイオリンのテクニックと音色を魅せてくれる。
しかし、あれだけ魅惑的なバイオリンを弾く割には、この映画の中のパガニーニにはイマイチ興味が沸かない。音楽だけでなく、パガニーニのエピソードや人物像でも人を惹きつけるストーリーにできなかったのだろうか。
破滅型の芸術家にありがちなストーリーだが、ギャレットがとても官能的に演じられたことが一番評価できる。
ギャレットがロンドンデビュー前夜パブで演奏したシーンと、本番で後方通路から現れ演奏したシーンが小気味良く、とても魅力的で惹き付けられた。
音としては魔王とカプリス4番が特に素敵だった。
ストーリー、映像、音楽、すべてに見え透いている。我慢して最後まで見てどうゆう終わり方するのか楽しみにしておりましたがやはり見え透いてました。バイオリン好きで楽しみにしていたのですが感動はナシでした。
中盤からのギャレット(パガニーニ)の演奏シーン、とくにロンドンでの演奏会のアンコール曲の場面は感動して涙するほど素晴らしかった。言葉にならないパガニーニの心情が印象的。観てよかったと思う☆5つの映画。ただ、中高生が観るには過激と思われる描写が多くあった。事前にその程度が分かっていればよかったと思うので☆マイナス1。
また、みたいと思う映画です。主演のギャレットは、あまりにも自らを主人公に重ね合わせ過ぎていて、そこんとこに星一つ減。例えばロンドンでのコンサートデビューのシーン、登場方法はギャレットそのもの。ロンドンのデビュー前夜、とあるパブで借りた楽器で演奏するシーンはギャレットならでは、まさに最高!楽しかった。
星はバイオリン好きとしての基準です。
原題は「悪魔のバイオリニスト」だけど、髪型と服装がそれっぽいだけで、中身は真っ当な常識人として描かれていた。女性関係は派手だけど、好きな女性には真面目で、息子も可愛がっているし。「狂気」を求めると物足りないかも。ストーリーはゲーテの「ファウスト」を意識した王道仕上げ。
演奏シーンが期待より少なめだったけど、歌のシーンが思わぬ当たりでした。