ミカエル 作品情報
みかえる
著名な画家ゾレの養子となった青年画家ミカエルは、美しい公爵夫人に魅せられたあげく、ついにゾレを裏切りはじめる…。
「ミカエル」の解説
デンマークの作家、ヘアマン・バングの自伝的小説「ミカエル」を、カール・Th・ドライヤーが自身の趣向を織り込んで映画化。著名な画家・ゾレと、彼が養子に迎えた青年画家、美しき公爵夫人との三角関係を通して、人間の欲望と愛憎を描く。主人公の画家を演じるのは、ドライヤーが尊敬していたデンマークの映画監督、ベンヤミン・クリステンセン。2003年10月11日より、東京・有楽町朝日ホール、京橋・フィルムセンター、渋谷・ユーロスペースにて開催された「聖なる映画作家、カール・ドライヤー」にて上映。2023年12月23日より、シアター・イメージフォーラムほか全国で開催の「カール・テオドア・ドライヤー セレクション vol.2」にて、劇場上映。(配給:ザジフィルムズ)
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2003年10月30日 |
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キャスト |
監督:カール・Th・ドライヤー
原作:ヘアマン・バング 出演:ベンヤミン・クリステンセン ヴァルター・シュレツァク ノラ・グレゴール グレーテ・モスハイム アレクサンダー・ムルスキ ロバート・ガリソン マックス・アウツィンガー ディディエ・アスラン カール・フロイント ヴィルヘルミーネ・ザンドロック |
制作国 | ドイツ(1924) |
上映時間 | 89分 |
(C) 2016 Friedrich-Wilhelm-Murnau-Stiftung
ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。
P.N.「創世記・失楽園」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-02-02
時代を感じさせる作風。
女性のファションは、流行を追うので、ハッキリとその時代を感じさせる。
男性の場合は、執事長のコスチュームは、明らかに違うが、ゾレ、ミカエルに於ては、正装に近いので、今観ても、二人は、古めかしく感じない。
創世記、失楽園をモチーフにしたと思われる作品。
画家は、創造主としての父、ミカエルは、アダム、夫人は、イブ(エバ)と言ったところ。
画家ゾレが、何度裏切られようと、養子であるミカエルを寛容に許す行為、最初は、誤解しそうだが、息子をかばい、時に、頭を撫でる(西洋では頭を撫でないと聞いていたが)シーンに表れている。すべては息子に託すにも表れている。
映画とは、ボケ。
ホラー、コメディ、ジャンルを問わず、ボケ通すと突っ込みは入らないが、中途半端だと突っ込みが入る。
どんな映画も、冷静に鑑賞すると突っ込みどころ満載。それが当たり前、映画なんですから。
ボケ通せれば、成功、正に、勝利者。