あいときぼうのまち 作品情報
あいときぼうのまち
1945年、福島県石川町。学徒動員で駆り出された英雄は、何の目的もなくひたすらウラン採掘に精を出していた。1966年、福島県双葉町。最後の一人になろうとも原発建設に反対する英雄だったが、一家は周囲から疎外され、娘の愛子を雇うようなところは一つもなかった。愛子と恋仲だった健次が作った「原子力明るい未来のエネルギー」という原発推進標語が受賞、二人の間に距離が生まれていた。2011年。健次は親子二代に渡り東京電力に勤めていたが、息子は癌により他界。愛子はそんな健次と再会を果たすが、愛子の孫娘・怜に二人の関係を知られる。2011年3月11日、東日本大震災が発生し、福島県南相馬市に暮らす一家に津波と原発事故が襲いかかる。すべてを失った怜は、街の灯が戻りつつある東京をさまよっていた……。
「あいときぼうのまち」の解説
原子力政策に4世代約70年に渡り翻弄される家族を通し、日本の歩みを描いたドラマ。ウラン採掘に駆り出される1945年、原発建設に揺れる1966年、震災が起きた2011年、そして2012年と時間軸を交差させながら、彼らの挫折や希望を映し出す。監督は「コンクリート」や「自殺マニュアル」で脚本を手がけた菅乃廣。菅乃監督は福島県出身であり、父親が他界前に遺した、この奇病は昔原発で浴びた放射能が原因かもしれないという言葉をきっかけに本作を制作。脚本は「戦争と一人の女」の監督・井上淳一。出演は「五日市物語」「新・女囚さそり 特殊房X」の夏樹陽子、「青木ヶ原」「ブルークリスマス」の勝野洋、「泥の惑星」の千葉美紅、「さまよう刃」の黒田耕平ほか。
日本の原子力政策に翻弄されながらも前向きに生きる家族の姿を、4世代にわたって描くドラマ。敗戦間近、福島でウランの採掘をする英雄。1966年、原発建設反対派の最後の一人となった英雄は孤立、家族はバラバラに。娘の愛子は恋に破れていた。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2014年6月21日 |
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キャスト |
監督:菅乃廣
出演:夏樹陽子 勝野洋 千葉美紅 黒田耕平 大谷亮介 大池容子 伊藤大翔 大島葉子 沖正人 杉山裕右 里見瑤子 笠兼三 瀬田直 |
配給 | 太秦 |
制作国 | 日本(2013) |
上映時間 | 126分 |
(C)「あいときぼうのまち」映画製作プロジェクト
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ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。
P.N.「ぴーちゃん」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2014-07-15
70年間に亘る4世代の物語を、約2時間の映画の制約の中で表現しなければならない為に、特に前半は理解し難いストーリーもありました。しかし戦争中に福島県でウランが採掘されていた事など全く知りませんでしたし、登場した4世代は実存したのかと思うようになりました。作品としての評価は別として、日本人として絶対に観ておきたい映画だと思います。