P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2020-06-22
NHKの世界ニュースの報道番組の中でコロナ禍の中で手を洗う習慣を身に付けさせる啓蒙アニメにカンボジアで邦人が活躍して居る事が報じられていた。識字率が低いから子どもを含め其の啓蒙力は凄い!そんな映像を視聴して,本篇でもジェノサイドの負の歴史を物語るのに人形劇が一際,有効だったのを想い浮かべた
きえたえくめーるるーじゅのしんじつ
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NHKの世界ニュースの報道番組の中でコロナ禍の中で手を洗う習慣を身に付けさせる啓蒙アニメにカンボジアで邦人が活躍して居る事が報じられていた。識字率が低いから子どもを含め其の啓蒙力は凄い!そんな映像を視聴して,本篇でもジェノサイドの負の歴史を物語るのに人形劇が一際,有効だったのを想い浮かべた
東京中野の工芸大學で始まった今期の市民講座は映像を巡るもの。初回講座で上映されたビデオアート作品「記憶のマチエール」の4本は戦争の傷痕を辿る貴重な証言者ビデオ。パニュ監督の本編では人形アニメと言う素材で其の絵肌を味わえるのだが、上記の日本のビデオアート作品では例えは人の内耳空間と聴覚的な記憶を呼び起こす工夫がなされていた!
NHK TV アーカイブでカンボジア女性映画監督のドキュメントを観ていたら、リテイ・パニュ監督の本編の記憶が甦った。番組でも若い世代はポル・ポトの暗黒政治を知る機会が無くて、本国よりも寧ろ日本に残る多くの映像記録が貴重で、当監督自身泪ながらに画面をじっと見詰める姿が感動的だった!パニュ監督の本編も泥人形に託して記憶を辿るその辿々しさに好感を覚えた。監督本人にとっても家族のヒストリーの記憶は未だに白い謎の多いmysteryだろう。岩波ホールの<娘よ>と併せて観たい作品。