青木ヶ原 作品情報

あおきがはら

富士山麓、苔むした溶岩の上に木々が鬱蒼と茂る青木ヶ原樹海は、世間から姿を消したいと願う人々が集まってくる。忍野村でペンションを経営する松村雄大(勝野洋)が行きつけのバーで出会った男(矢柴俊博)は、松村が参加する遺体一斉捜索に同行したいと申し出る。翌日の捜索で、その男が約2年前の遺体となって発見される。松村が丁寧に葬ると、男は再び現れて頭を下げる。しかし男の幽霊は松村の前に現れ続ける。村の住職(津川雅彦)は、男は松村に頼みたいことがあるはずだと言う。県警の友人から男の身元を聞き出した松村は、彼が入婿として若旦那をつとめていた東京の老舗紙問屋に行く。男は滝本道夫といい、恋愛結婚をした妻・志津(長谷川真弓)と息子がいた。しかし2年前に金庫の金を持って家を飛び出した滝本を遺族は許しておらず、遺骨の引き取りを拒否される。調査を続ける松村は、紙問屋の番頭(渋谷天外)や滝本の親友・大前(田中伸一)の話から、滝本と加納純子(前田亜季)という若い女性の関係を知る。ライオンズクラブの慈善活動で、幼稚園に勤める純子と出会った滝本は、幼いころ富士山麓で起きた交通事故で両親を失い、自身も足に障害を負いながら明るく生きる純子に惹かれていった。純子は自分を好きにならないよう訴えるが、2人の純愛はますます絆を深めていく。やがて純子が白血病で倒れると、滝本は彼女を守る決意をする。破格の費用をかけた手術で恢復したかに見えたが、ある日、純子は化学療法をやめ、姿を消す。2年前、滝本は最後の電話で大前に、純子を見つけたと告げたという。松村は謎を明らかにするために、樹海へ向かう。

「青木ヶ原」の解説

石原慎太郎の短編集『生死刻々』収録の同名小説を映画化。青木ヶ原樹海で発見された遺体の謎を追ううちに明かされる、時空を越えた悲恋を描くラブストーリー。監督は、「俺は、君のためにこそ死ににいく」の新城卓。出演は、「風のダドゥ」の勝野洋、「閑古鳥が泣いてたら」の前田亜季、「ふるさとがえり」の矢柴俊博。

石原慎太郎の短篇集『生死刻々』の一篇を基に新城卓が映画化した悲恋の物語。青木ヶ原樹海近くにある忍野村でペンション経営する松村雄大は行きつけのバーで男に出会う。その男は松村が参加する青木ヶ原の遺体捜索に同行したいと申し出るが。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2013年1月12日
キャスト 監督新城卓
原作石原慎太郎
出演勝野洋 前田亜季 矢柴俊博 田中伸一 ゴリ 中村育二 長谷川真弓 二木てるみ 左とん平 渋谷天外 石原良純
配給 アークエンタテインメント
制作国 日本(2012)
上映時間 104分

(C)新城卓事務所

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最終更新日:2022-07-26 11:03:29

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