ダイアナ・ヴリーランド 伝説のファッショニスタ 作品情報
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1903年にパリで生まれたダイアナ・ヴリーランドは、華やかなベル・エポックの時代にモダニズム、アール・ヌーボーの洗礼を受けて育ち、バレエ・リュスをこよなく愛した。だが、第一次世界大戦開戦を機に家族がアメリカに戻ると、英語を話せないダイアナは孤立。しかし、“いい人生は1つだけ、自ら望み自ら作る”と語る彼女は辛い状況の中、他人の評価にとらわれず、エレガンスで魅惑的な独自の世界を創り上げる。20歳で銀行家トーマス・リード・ヴリーランドと結婚したダイアナは、ファッションに対する愛情をさらに深め、シャネルと親交を結んでゆく。1936年、ニューヨークへ戻った彼女に、思いがけない仕事が舞い込む。個性的なシャネルの着こなしが魅力的という理由だけで、世界で最も長い歴史を持つファッション雑誌『ハーパース・バザー』が、何の経験もない彼女にコラムを任せたのだ。これが、常に新しい経験とヴィジョンを求めるダイアナの人生の出発点となった。やがて編集者となったダイアナは、時代の変化と才能を鋭く見抜き、自由奔放で想像力に溢れる誌面を作り続けた。70歳でメトロポリタン美術館衣装研究所の顧問に就任すると、水を得た魚のごとく、画期的な数々の仕事に打ち込む。今では世界中で開催される存命中のデザイナーに焦点を当てた展覧会を初めて実施。当時、絶頂期にあったイヴ・サンローランの展覧会が開催された時には、その前代未聞の企画に対する批判の嵐が吹き荒れた。美術館の常識を覆した彼女の企画は以降も次々と成功を収め、その後、世界の美術館付属衣装研究所の展示方法や企画内容のあり方に大きな影響を与えた。今なお新鮮で刺激的なダイアナの業績は、もはやファッション業界だけのものではない。想像力とファンタジーの力を信じて夢を見続けた彼女の生涯は、夢を見ることが困難なこの時代、私たちに遺された強く大きな翼なのだ。
「ダイアナ・ヴリーランド 伝説のファッショニスタ」の解説
一流ファッション誌の編集者や編集長を歴任するなど、ファッション業界の第一線で活躍を続けた伝説のファッショニスタ、ダイアナ・ヴリーランドの生涯を辿るドキュメンタリー。生前のダイアナ本人へのインタビューをもとに、プライベートなものを含む貴重な資料や関係者へのインタビューを交えて、彼女の生涯を深く掘り下げる。
数々のモデルやデザイナーを見出し、時代を導いてきた『ハーパース・バザー』『ヴォーグ』の名編集者ダイアナ・ヴリーランド。彼女の一生を孫の妻である監督が、貴重な記録フィルム、クリエイターたちのインタビューなどを交え多角的に描き出す。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2012年12月22日 |
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キャスト |
監督:リサ・インモルディーノ・ヴリーランド
出演:ダイアナ・ヴリーランド |
配給 | シネマライズ=ギャガ(提供 シネマライズ) |
制作国 | アメリカ(2011) |
上映時間 | 86分 |
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