P.N.「ヤマグチゴロン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2019-05-04
※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]
SFホラー決定版ともいえる前作「アメリカ基地編」の前日譚という形を取りながら、随所に前作のオマージュを散りばめたトリビュート作品。数少ない不満点だったSFX技術(当時は驚愕!編集技術?)も進化し、違和感のない「X」に仕上がっている。ダブルフェイスのくだりなど興奮この上ない。結末への伏線となる同化時の特徴の設定(体内の無機物を排除する)はグッアイデア!だが、偽物判定材料としては、さすがに弱い!疑うきっかけ止まりがぎり。生き残った二人の扱いが前作を意識し過ぎてちょっと乱暴な感さえする。時代的にピアスが好材料とも思えない。以後の彼女の消息も不明なだけに、このクライマックスはさすがに練りきれてない印象が残った。例えば、「アメリカ基地編」冒頭~前半の主役である犬を効果的に使えなかったろうか? 残った二人は前作同様、ピアストリックは視聴者任せにしたままで、自らの疑惑を証明できない究極の疑心暗鬼状況にあえて放置。そこへ忍び寄る「X」犬…。そして伝説的「X」犬追撃シーンへ!