P.N.「ゆっき~」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2012-03-19
戦争物なのに、残虐シーンも流血シーンも全くない、スピルバーグらしい人間愛に溢れた映画です。
何より、馬の美しさと演技にびっくりです。CGを使ってないと聞いて、もう一度観に行きました。
確かに、話の筋はご都合主義で突っ込み所満載ですが、素直な気持で観ると(笑)本当に感動します。
せんかのうま
総合評価4.6点、「戦火の馬」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。
戦争物なのに、残虐シーンも流血シーンも全くない、スピルバーグらしい人間愛に溢れた映画です。
何より、馬の美しさと演技にびっくりです。CGを使ってないと聞いて、もう一度観に行きました。
確かに、話の筋はご都合主義で突っ込み所満載ですが、素直な気持で観ると(笑)本当に感動します。
まさに、奇跡の馬、強運の馬です。ジョーイに、アカデミー賞をあげたくなった。上手くまとまりすぎな感じもあるが、素直に泣けてきました。
運命を翻弄された「戦火の馬」ジョーイは英・仏・独の人々の間を渡り歩く。ときには愛され、またときには利用されながら人々の心に希望を与え、ついには彼らの間に不思議な友情を芽生えさせていくのである。
物語は予定調和的だが良くできており、展開に飽きない。また、映像と音楽が物語に燦然と一体化しており、スピルバーグの円熟の手腕が発揮された秀作である。美しく感動的な最後の大団円のシーンまで存分に味わってほしい。
人間の勝手な都合で産まれ育った牧場からも母親からも引き離され、やっと新たな飼い主(の息子)アルバートと強い信頼と愛情の絆で結ばれたのに、また引き離される馬のジョーイ。
戦時下数奇な運命を辿るジョーイは、だが自分の置かれた立場に逆らう事なく、その場その場で与えられた状況下に順応しながら生き抜いていく。
その真摯で静かな力強さと濁りのない澄んだ瞳に心打たれる。
飼い主の事情により、競走馬としてではなく 農耕馬として必要とされ、頑張る馬のジョーイ。
戦争が始まり、時代に翻弄されるが、次々に出会う人間達との関わりや、馬同士の友情が なかなか良い。
奇跡のような場面が多く、ちょっと興ざめしてしまったところがマイナスかな~。