灼熱の魂 作品情報
しゃくねつのたましい
初老の中東系カナダ人女性ナワル・マルワン(ルブナ・アザバル)は、ずっと世間に背を向けるようにして生き、実の子である双子の姉弟ジャンヌ(メリッサ・デゾルモー=プーラン)とシモン(マキシム・ゴーデット)にも心を開くことがなかった。そんなどこか普通とは違う母親は、謎めいた遺言と二通の手紙を残してこの世を去った。その二通の手紙は、ジャンヌとシモンが存在すら知らされていなかった兄と父親に宛てられていた。遺言に導かれ、初めて母の祖国の地を踏んだ姉弟は、母の数奇な人生と家族の宿命を探り当てていくのだった……。
「灼熱の魂」の解説
レバノン出身の劇作家ワジディ・ムアワッドの原作を「渦」のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が映画化。民族や宗派間の抗争、社会と人間の不寛容がもたらす血塗られた歴史を背景に、その理不尽な暴力の渦中にのみ込まれていったヒロインの魂の旅を描く。出演は「パラダイス・ナウ」のルブナ・アザバル、「みなさん、さようなら」のレミー・ジラール。
ワジディ・ムアワッドの舞台劇を、カナダの俊英ドゥニ・ヴィルヌーヴが映画化。カナダに暮らす双子の姉弟、ジャンヌとシモンの母が死去。彼女が自分たちの兄と父に宛てた手紙を渡そうと、2人は存在を知らされていなかった肉親を訪ねることに。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2011年12月17日 |
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キャスト |
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
原作:ワジ・ムアワッド 出演:ルブナ・アザバル メリッサ・デゾルモー=プーラン マキシム・ゴーデット レミー・ジラール アブデル・ガフール・エラージズ アレン・アルトマン モハメド・マジュド ナビル・サワラ バヤ・ベラル |
配給 | アルバトロス・フィルム |
制作国 | カナダ フランス(2010) |
上映時間 | 131分 |
(C) 2010 Incendies inc. (a micro_scope inc. company)- TS Productions sarl. All rights reserved.
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ユーザーレビュー
総合評価:3点★★★☆☆、1件の投稿があります。
P.N.「メイ」さんからの投稿
- 評価
- ★★★☆☆
- 投稿日
- 2012-02-19
事実を羅列しただけなので、映画として面白いかは疑問ですが、考えさせられる映画ではあります。もしヒロインが慣習に従い故郷でおとなしく暮らしていたら?それでも結局武装集団の襲撃に遭遇したはずで、どの道を選んでもむごい人生しかなかった。たまたまその時代にその場所に生まれただけで、というのが理不尽でやるせない。