カリーナの林檎 チェルノブイリの森 作品情報

かりーなのりんごちぇるのぶいりのもり

チェルノブイリ原発事故の発生したウクライナの隣国、ベラルーシ。少女カリーナ(ナスチャ・セギョリナ)は、夏休みの最後を大好きなおばあちゃん(タチアナ・マルヘリ)が暮らす田舎の家で過ごしていた。カリーナの家族はかつてこの家に住んでいたが、ママ(オルガ・ヴォッツ)の入院でバラバラになっていた。パパ(セルゲイ・シムコ)は、ママの入院費を稼ぐために遠いロシアのモスクワに。カリーナはベラルーシの首都ミンスクの親戚の家に預けられた。今、田舎の家に住んでいるのはおばあちゃんだけ。居住禁止区域のすぐ隣の村にあり、放射能汚染の危険がある家。しかし、カリーナにはまるで信じられなかった。空も川も森も庭のリンゴも、いつもと変わらず綺麗に見えるからだ。都会ミンスクでの生活に馴染もうとしないカリーナ。自分の家は田舎のおばあちゃんの家、またいつか家族みんなで住めると信じていた。いつも孤独だったが、どんなに辛くても寂しくても絶対に泣かなかった。それはママとの約束だったから。ある日、入院中のママから、こんな話を聞かされる。“チェルノブイリという街には悪魔のお城があって毒を撒き散らしているのよ”。しかし、おばあちゃんは“悪魔なんて神様がやっつけてくれるさ”と笑っていた。神様がいてくださる……。カリーナは心強く思っていたが、冬になるとおばあちゃんが病気で倒れる。ママの病気も悪化。いつもより強く神様にお祈りを捧げるカリーナだったが、ついに自分自身も病に倒れ、神様を疑い始める。“神様はどうして悪魔をやっつけてくれないの?”入院先の友達も次々と亡くなっていく……。死を目の当たりにしたカリーナは、ある決意を固める。“神様が何もしてくださらないのなら、私が悪魔に頼んで毒を撒くのをやめてもらおう”。こうしてカリーナは病院を抜け出し、悪魔のお城があるチェルノブイリを目指して旅立つ……。

「カリーナの林檎 チェルノブイリの森」の解説

チェルノブイリ原発事故のあったウクライナの隣国、ベラルーシに暮らす少女の眼を通して、原発事故の後も長く続く悲劇を描くドラマ。「アイコ十六歳」の今関あきよし監督が、ドキュメンタリーの撮影で現地を訪れた時の経験をきっかけに製作した。主演のナスチャ・セギョリナは、今関監督がロシアで実施したオーディションで抜擢。

今関あきよしが2004年に製作した作品「少女カリーナに捧ぐ」を再編集して放つドラマ。チェルノブイリ原発事故によって居住禁止にされた区域。そのそばにある祖母の家で夏休みを過ごすカリーナだが、祖母が病気になり、自身も体調不良を覚える。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2011年11月19日
キャスト 監督今関あきよし
出演ナスチャ・セリョギナ タチアナ・マルヘリ リュディミラ・シドルケヴィッチ イゴリ・シゴフ オルガ・ヴォッツ セルゲイ・シムコ アンドレイ・ドゥピク ターニャ・イフェレェミェンコ リザ・ミンキナ
配給 カリーナプロジェクト
制作国 日本(2011)
上映時間 109分

ユーザーレビュー

レビューの投稿はまだありません。

「カリーナの林檎 チェルノブイリの森」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。

最終更新日:2024-04-27 02:00:10

広告を非表示にするには