東京人間喜劇 作品情報

とうきょうにんげんきげき

「白猫」ダンサー(岩下徹)の公演を観た2人の女性が、彼のサインを求め、雨の降る夜の街を駆け抜ける。夜の帷に見え隠れする、女性の抱く願望と孤独を描く。山海塾の岩下徹とコントラバス奏者の齋藤徹が本人役で出演し、即興セッションを披露している。「写真」アマチュアカメラマンの女の子(荻野友里)が初めて写真展を開いた1日を通して、友情への期待と失望を描く。現代日本において消費されていく芸術の一風景をひややかに切り取り、芸術のアイデンティティの在り処について問い掛ける。「右腕」事故で右腕を失ったにも関わらず、欠損した身体の部分がまだあるかのように脳が認識し続ける幻肢症に悩まされる夫(山本雅幸)と、その妻(井上三奈子)の間に広がる溝と孤独を描く。『THE3名様』の志賀廣太郎が出演している。

「東京人間喜劇」の解説

文豪バルザックの作品群『人間喜劇』に着想を得たオムニバス映画。ダンサーの女性ファンを描く「白猫」、アマチュアカメラマンの女性が主人公の「写真」、事故で右腕を失った夫とその妻を描く「右腕」の3編。監督は、劇団青年団演出部の深田晃司。山海塾の岩下徹、コントラバス奏者の齋藤徹が本人役で特別出演している。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2011年7月30日
キャスト 監督深田晃司
出演角舘玲奈 根本江理子 河村竜也 古舘寛治 荻野友里 木引優子 足立誠 山本雅幸 井上三奈子 志賀廣太郎
制作国 日本(2009)
上映時間 140分

ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、2件の投稿があります。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-09-24

そしてシナリオ誌で構想ノートとシナリオ冒頭の写真エピソードを読むと本篇がエリック・ロメール監督作品にインスパイアされたこと,元々嫌いだった演劇の要素との融合を謀ったこと,フランスでも50館の映画館での上映が実現したこと,百年後にも観られる作品でありますようにと云う願い等が込められて。写真篇では個展ギャラリーでのちょいと寂しいエピソードが展開し

最終更新日:2024-10-04 16:00:02

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