アリス・クリードの失踪 作品情報
ありすぐりーどのしっそう
刑務所仲間のヴィック(エディ・マーサン)とダニー(マーティン・コムストン)。まず、ヴィックが誘拐計画を練り、ダニーが新聞で恰好の標的、富豪の娘アリス・クリード(ジェマ・アータートン)を見つける。二人はアリスを白昼堂々と路地で誘拐、用意しておいたアパートのベッドに両手両足を縛り付ける。ヴィックの計画は細部まで完璧だったが、若いダニーは怖気づいて動揺を隠せない。そんなダニーを叱りつけながら、中年のヴィックは冷静沈着に事を進めていく。アリスの写真を父親に送りつけ、200万ポンドを要求、命乞いするアリスの動画を送信する。一寸の狂いもなく進行しているかに思われた誘拐計画だったが、ダニーは大きな秘密を抱えていた。実は、人質であるアリスとダニーは恋人同士だったのだ。この事実を首謀者であるヴィックは当然知らない。当事者であるアリスにとっても、まさか誘拐犯の一人が自分の恋人だとは知る由もなく、恐怖のどん底に陥りながらも生き抜く希望を捨てていなかった。ヴィックが外出中、果敢にも誘拐犯相手に抵抗を試みるアリス。思わぬ激しい反撃にあったダニーは、思わず覆面を脱ぎ自分の正体をバラしてしまう。外から戻ってきたヴィックは、ダニーとアリスの言動に不信感を抱くものの、身代金の受け渡しが明日の朝に決まった安堵感と興奮から、深く追求することもなくそのまま寝てしまう。翌朝、ヴィックは成功を確信して、大金を手に入れたあとの夢の生活をダニーに語る。そのとき、もう一つの秘密の関係が明らかになる。その頃、ベッドに縛り付けられたままのアリスは、ここからどうやって脱出するかを必死に考えていた。疑心暗鬼が三人の心の中で吹き荒れる中、誰が誰を裏切り、誰が生き延び、大金を手にするのは誰なのか。二転三転の逆転劇が始まろうとしていた……。
「アリス・クリードの失踪」の解説
「ディセント2」の脚本を執筆したJ・ブレイクソンの長編監督デビュー作。ある誘拐事件の犯人たちとその被害者の顛末を描く。出演は「プリンス・オブ・ペルシャ 時間の砂」のジェマ・アータートン、「明日へのチケット」のマーティン・コムストン、「シャーロック・ホームズ」のエディ・マーサン。
34歳の新鋭J・グレイクソンが初監督作として放ち、そのスキのない見事な構成と語り口で賞賛を集めたクライム・サスペンス。2人の誘拐犯と彼らにさらわれた1人の女が、密室と化した監禁場所兼アジトを舞台に熾烈な心理戦を繰り広げていく。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2011年6月11日 |
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キャスト |
監督:J・ブレイクソン
出演:ジェマ・アータートン エディ・マーサン マーティン・コムストン |
配給 | ロングライド |
制作国 | イギリス(2009) |
年齢制限 | PG-12 |
上映時間 | 101分 |
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