アメイジング・グレイス 作品情報

あめいじんぐぐれいす

18世紀のイギリス。交易で富を築いた家に生まれたウィリアム・ウィルバーフォース(ヨアン・グリフィズ)は成長すると、父と叔父が残した財産を多くの慈善事業に使うほどの優しい青年となる。イギリスの主たる収入源である奴隷貿易に心を痛めた彼は、世のために祈る聖職者になるか、世を変える政治家になるかで心が揺れる。彼の師で、『アメイジング・グレイス』の作詞をしたジョン・ニュートン(アルバート・フィニー)に背中を押されたウィルバーフォースは、21歳の若さで議員に選出される。彼は英国最年少の首相ウィリアム・ピット(ベネディクト・カンバーバッチ)と共に、奴隷貿易廃止を訴える。どんな危険な場所でも乗り込み情報を掴んでくるトマス・クラークソン(ルーファス・シーウェル)、貴族出身で奴隷経験者でもあるオラウダ・エクィアノ(ユッスー・ンドゥール)、ウィルバーフォースの友人で下院議員のヘンリー・ソーントンら、12人が活動のために集められる。1787年5月、彼らは活動を開始する。ウィルバーフォースたちはロンドンのコーヒー店や地方のパブ、ディナーパーティーの会場など国中を回って演説し、1年足らずで世論に影響を与える。39万人もの世論の賛同を得、1791年、国会に奴隷貿易廃止案を提出する。しかし奴隷制度賛成派の妨害により、その申し立ては否決される。うちのめされたウィルバーフォースを病魔が襲う。ヘンリーはウィルバーフォースを自宅に招き、妻マリアンヌとともに看病をする。そして、美しく聡明なバーバラ・スプーナー(ロモーラ・ガライ)と強制的に引きあわせる。ウィルバーフォースとバーバラはすぐ恋に落ちる。ウィルバーフォースは心が折れかけていたが、バーバラによって立ち直る。ウィルバーフォースの苦難に満ちた活動は、名曲『アメイジング・グレイス』によって支えられ、奇跡の結末を迎える。

「アメイジング・グレイス」の解説

名曲『アメイジング・グレイス』の誕生秘話と、この曲に支えられながら奴隷貿易廃止のために活動した政治家の人生を描く。監督は、「ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島」のマイケル・アプテッド。出演は、「ファンタスティック・フォー」シリーズのヨアン・グリフィズ、「つぐない」のロモーラ・ガライ。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2011年3月5日
キャスト 監督マイケル・アプテッド
出演ヨアン・グリフィズ ロモーラ・ガライ マイケル・ガンボン キアラン・ハインズ ベネディクト・カンバーバッチ ルーファス・シーウェル アルバート・フィニー ユッスー・ンドゥール トビー・ジョーンズ
配給 プレシディオ
制作国 イギリス(2006)
上映時間 118分

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ユーザーレビュー

総合評価:3点★★★☆☆、1件の投稿があります。

P.N.「アメイジンググレイス」さんからの投稿

評価
★★★☆☆
投稿日
2011-03-30

それでも彼の後にはキング牧師が出てきた。人種差別の根源の一つは奴隷制度、英国でそれを廃止させた偉人。人が生きる糧は意思、信念、自分の道を信じる心だと静かに語りかける作品。何かで読んだり人に諭されてもその意味が真に自分の心に落ちる瞬間がいつか来る。そんな未来のある青少年には今は分からなくても見てほしい。主役が魅力的で単調になりがちな内容をその語り口で昇華させた。あの歌をフルで久しぶりに聞きたかった。

最終更新日:2022-07-26 11:03:32

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