カールじいさんの空飛ぶ家 作品情報

かーるじいさんのそらとぶいえ

78歳のカールじいさん(声:エド・アズナー)は、最愛の妻エリー(声:エリー・ドクター)を亡くしてから、小さな家でひっそりと暮らしていた。そこは、幼いときに出会ったカールとエリーの思い出が詰まった大切な家。だが、妻の思い出に固執するあまり、今や家に引きこもり、自ら決めた日課や規則正しい生活を繰り返すだけの、意固地な老人になっていた。開発地区に指定された家の周囲では大規模な工事が始まり、カールも家もすっかり取り残された存在。やがてカールにも立ち退き要求が。大切な家や生活、全てを失いそうになったとき、彼は人生最初で最後の旅を決意する。その方法は、家に無数の風船をつけ、家ごと大空に飛び立つというものだった。目的地は、地球上で最も美しいといわれる南米にある伝説の滝“パラダイス・フォール”。そこは子供の頃、カールがエリーといつか一緒に行こうと誓いながら、果たせなかった約束の場所だった。さらに、この旅には思わぬ同行者がついてきた。それは、飛び立つとき偶然乗り合わせた、好奇心旺盛な近所の少年ラッセル(声:ジョーダン・ナガイ)。こうして、ラッセルを連れたカールは、空飛ぶ家で想像を超えた冒険の旅に出ることとなった……。

「カールじいさんの空飛ぶ家」の解説

妻に先立たれた老人が、風船で家ごと大空へ冒険に旅立つというファンタジックな物語を通じて、愛と人生の素晴らしさを伝える。世界のCGアニメーションをリードしてきたピクサーによる10本目の長編で、初の3D作品。監督は「ファインディング・ニモ」のピート・ドクター。声の出演は「JFK」などで知られるエド・アズナー。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2009年12月5日
キャスト 監督ピート・ドクター ボブ・ピーターソン
出演(声)エド・アズナー ジョーダン・ナガイ ボブ・ピーターソン ジョン・ラッツェンバーガー エリー・ドクター ジェレミー・レアリー クリストファー・プラマー
配給 ウォルト・ディズニー スタジオ モーション ピクチャーズ ジャパン
制作国 アメリカ(2009)
上映時間 103分
TV放映 2023年8月4日 日本テレビ 金曜ロードショー

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ユーザーレビュー

総合評価:4.22点★★★★☆、34件の投稿があります。

P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-13

ピクサーが、初めて平凡な人間を主人公に据え、絶望から再生していく姿を描いたCGアニメが「カールじいさんの空飛ぶ家」だ。

78歳の独居老人カールが、亡くなった妻を回想する場面から、この物語は始まる。

幼い頃の出会いから永遠の別れまで、節目節目を絶妙に配した映像によって、二人の人生を紡ぎ出す。
わずかな時間にすぎないのだが、夫婦の深い愛と絆、カールの悲しみがじんわりと伝わってきて、切ない思いに駆られてしまう。

ラストシーンが強く印象に残る事はよくあるけれど、冒頭の場面でこれほどに魅了される作品は、極めて稀だと思う。
このシーンだけで、短編映画が1本出来るのでは、と思えるほどの巧みな演出だ。

そしてすぐに、第二の見せ場がやってくる。
都市開発で立ち退きを迫られたカールが、妻の思い出が詰まった我が家に、無数の風船をつけ、空へと飛び立つシーンだ。

最終更新日:2024-06-23 16:00:02

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