映画は映画だ 作品情報
えいがはえいがだ
高級クラブで、ヤクザのガンペ(ソ・ジソブ)と映画俳優のスタ(カン・ジファン)が居合わせる。ガンペのボスであるぺク会長は収監中で、彼の手下パク社長がやりたい放題やっていた。ガンペは時々会長の面会に行き、指示を仰いでいた。スタは新作のアクション映画の撮影中、相手に大怪我を負わせ、相手役を引き受ける者がいなくなる。そこでスタは、ガンペに出演を依頼する。ガンペは、自分とガチンコで戦うことを条件に了承する。ボン監督(コ・チャンソク)や共演女優のミナ(ホン・スヒョン)はガンペを受け入れるが、スタのマネージャーのイ室長は、スタの身を案じる。その夜、スタは恋人ウンソンと密会する。しかし人目を忍ぶ関係に嫌気がさした彼女は、彼の元を去ろうとする。翌日、スタとガンペが対峙するシーンを撮影する。緊張感のある映像に監督は満足する。スタはテレビで、ガンペが若いころに出演していた映画を見る。ある日、ぺク会長の家から、裁判で不利になる証拠が盗まれる。会長はそれがパク社長の仕業だと確信し、ガンペに社長の始末を命ずる。ガンペは手下たちと共に社長を縛り上げ海に沈めようとするが、突然スタの台詞を真似て、社長を逃がす。海辺でのロケ中、ミナが泣きながら海へと入っていく。ガンペは慌てて海に入るが、撮影中だった。しかし自分を心配してくれたガンペに、ミナは心惹かれる。2人の熱愛を目撃したスタは、ウンソンが恋しくなる。ある日チンピラが、スタとウンソンの密会現場を映したビデオをネタに恐喝してくる。スタはガンペに始末を頼むが、本物のヤクザのやり口にショックを受ける。そして警察に届けようとするが、イ室長にとめられる。室長はこの事件に絡んでいたのだ。撮影はラストシーンのみとなる。ガンペは、パク社長が舞い戻ったことを知ると片を付ける決心をし、撮影を抜ける。手下と共に社長を捕らえに行くが、反対に捕まってしまう。命だけは助かったガンペは、傷だらけのまま撮影に戻る。
「映画は映画だ」の解説
俳優を夢見るヤクザと、ヤクザを演じる俳優が、ガチンコ勝負を条件にアクション映画で共演する。製作・原案は「悲夢」のキム・ギドクで、彼の助監督チャン・フンが初監督を務めた。出演は、TV『ごめん、愛してる』のソ・ジソブ、TV『がんばれ!クムスン』のカン・ジファン。第28回韓国映画評論家協会賞新人監督賞受賞。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2009年3月14日 |
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キャスト |
監督:チャン・フン
出演:ソ・ジソブ カン・ジファン ホン・スヒョン コ・チャンソク ソン・ヨンテ チョ・ソギョン パク・スヨン コン・ジョンファン チョン・マンシク チャン・ヒジン ペ・ヨングン |
配給 | ブロードメディア・スタジオ |
制作国 | 韓国(2008) |
年齢制限 | PG-12 |
上映時間 | 113分 |
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ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、5件の投稿があります。
P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-05-12
この映画「映画は映画だ」は、ソ・ジソブ、カン・ジファンという二大スターがガチンコで激突する、凄まじい作品だ。
ヤクザのような映画スターであるスタ(カン・ジファン)と、映画スターに憧れるヤクザのガンペ(ソ・ジソブ)。
同じ志向性を持ちながら、決して交わることが無いと思われた二人は、ひょんなことで出会い、同じ映画で競演することになる。
しかし、アクションの演技が出来ないヤクザと、手加減が出来ない俳優は、カメラの前でも本気度100%の殴り合いをしてしまう。
”哀しみと憂愁の翳り”をオーラのごとく放つ、ソ・ジソブの存在感は、やはり、この映画でも凄い。
果たして、こんな状態で本当に映画は完成するのか?-------。
撮影で殴り合うだけでなく、ヤクザがヤクザである限り逃れることの出来ない悲哀も描いていて、この作品は紛れもなく、映画好きの心を熱くする、”映画愛”に満ちた映画なのだ。