心理学者 原口鶴子の青春 作品情報
しんりがくしゃはらぐちつるこのせいしゅん
※本作はドキュメンタリーのためストーリーはありません。
「心理学者 原口鶴子の青春」の解説
明治の世に生まれ、日本の心理学の先駆者となった原口鶴子の生涯を追ったドキュメンタリー。彼女自身の著書を元に留学先ニューヨークでの調査・取材を重ね、100年前の女性の姿を生き生きと描き出す。鶴子の声を「DEATH NOTE」の五大路子、ナレーターを「それでもボクはやってない」の大和田伸也夫妻が担当している。原口鶴子は1886年、群馬県富岡市一ノ宮で生まれた。実家は祖父の代から続く大きな生糸雑貨問屋で、豊かな財力に恵まれていた。娘の可能性を信じる父親、女子教育に熱心な先生方との出会いなどを経て、日本女子大学校英文部を卒業。そして1907年、まだ女性の進出していない分野だった心理学を学ぶためにコロンビア大学留学を決意する。留学先ではアメリカ心理学の基礎を築いたキャトル、ソーンダイクらに師事。日本人女性を代表して留学しているという使命感に燃える彼女は、寝る間も惜しんで英語、独語の専門書を読破。心理学3科目の試験を極めて優秀な成績でパスし、教授陣から稀にみる有能な女性研究者と評価された。また、勉強だけではなく、留学生活には楽しい思い出も。女子寮ホイテャ・ホールでの心踊る日々。寂しいとき相談相手になってくれた寮監ルセッタ氏との交流。男子ばかりのクラスの中、入学してきたソプラノ歌手マダム・パウルには自宅の晩餐会に招待された。入学3年目には大富豪ガーレー家で1年間のホームステイを経験。やがて、1912年6月に大学院を卒業し、日本人女性初の心理学博士号を取得。同じ日、後の早稲田大学教授、原口竹次郎と結婚する。イギリスでハネムーンを過ごしたのち、ドイツ留学へ旅立つ竹次郎とロンドンで別れ、日本に帰国。母校での研究や心理学会での講演などを続け、これからという時に重い病に倒れる。しかし運命に負けず二人の子どもを生み、夫・竹次郎の助けを受け本の執筆、研究、講演と前向きに活動を続けるのであった。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2008年4月12日 |
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キャスト |
監督:泉悦子
出演(声):五大路子 |
配給 | テス企画 |
制作国 | 日本(2007) |
上映時間 | 95分 |
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