歓喜の歌 作品情報
かんきのうた
とある地方都市、みたま町の文化会館に勤める主任・飯塚正(小林薫)は優柔不断で事なかれ主義の53歳の公務員。外国人ホステスに入れあげていたことが原因で、半年前に市役所から異動してきた。そんな夫に愛想をつかした妻・さえ子(浅田美代子)は、娘の千夏を連れて実家に戻っている。大晦日前の12月30日朝、飯塚は事務所で1本の電話を受ける。そこで発覚したのは大晦日のダブルブッキング。「みたまレディースコーラス」と「みたま町コーラスガールズ」というよく似たグループ名を混同したまま、半年間ほったらかしにしていたのだ。「オバサンたちが暇つぶしでやっているのだろうから、何とかなるだろう」と交渉に臨んだ飯塚であったが、これがとんだ見当違い。セレブな奥様方が集う由緒あるグループ「みたまレディースコーラス」のリーダー・松尾みすず(由紀さおり)は「合唱団の創立20周年コンサートなのでいまさら変更はできない」と言う。一方の「みたま町コーラスガールズ」は家事やパートで忙しい主婦たちが1年半前に結成、この日を楽しみにしてきたと副代表の塚田真由美(根岸季衣)も譲らない。このままでは埒が明かないので、ガールズの練習場を訪ねた飯塚と部下の加藤俊輔(伊藤淳史)は、訪問介護のパートをしているリーダー・五十嵐純子(安田成美)に会い、3人で相手リーダーの松尾邸に向かう。ところがレディースは、メンバーの一人が市長夫人であることを利用して、説得どころか飯塚にプレッシャーをかけてくる。すっかり萎縮してしまった飯塚を横目に、五十嵐は合同コンサートを松尾に提案するがあっさり退けらてしまう。やっとのことで松尾邸を抜け出した飯塚だったが、さらに家庭崩壊の危機やら、膨れあがった飲み屋の勘定といった問題が押し寄せる。そんな八方塞がりの状況だった飯塚の中で、何かが変わり始めようとしていた……。
「歓喜の歌」の解説
落語家・立川志の輔の新作落語を「東京タワー オカンとボクと、時々オトン」の松岡錠司が映像化したコメディ。市井の人々が一大事に巻き込まれる喜怒哀楽を描く。出演は「紙屋悦子の青春」の小林薫、「大河の一滴」の安田成美、「陰日向に咲く」の伊藤淳史、「魂萌え!」の由紀さおり、「愛の流刑地」の浅田美代子など。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2008年2月2日 |
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キャスト |
監督:松岡錠司
原作:立川志の輔 出演:小林薫 伊藤淳史 由紀さおり 田中哲司 藤田弓子 根岸季衣 光石研 斎藤洋介 片桐はいり でんでん 猫背椿 平澤由美 江本純子 吉本菜穂子 土屋久美子 峯村リエ 於保佐代子 宮本裕子 吉井有子 波岡一喜 山本浩司 朝倉あき 野嵜好美 アンナ・カネキ 米村亮太朗 萩原利映 戌井昭人 渡辺友裕 中村圭佑 井出みな子 新山のぞみ 金子清文 安田祥子 日向丈 辻新八 本井博之 辻村千鶴 杉山文雄 中野英樹 山下未夢 立川キウイ 池田伸人 笹井和也 待井利章 小島真理子 塚本信二 塚本幸子 佐藤春夫 山中喜四郎 浅見尚 田島和美 石部敏子 悦見栄 羽山恵子 田中浩江 新井智嘉子 山口美恵 長沼幸子 寺田順子 福島房代 悦見香 石部裕子 徳田英紀 立川志の輔 立川談志 リリー・フランキー 浅田美代子 中嶋義明 小井戸明夫 加藤進 片倉隆行 手計孝浩 塚越健造 久保崎淳 野口義幸 田嶋洋之 徳永誠 若尾雅憲 坂本義貴 小林富貴夫 坂田一成 筒井道隆 笹野高史 塩見三省 渡辺美佐子 安田成美 |
配給 | シネカノン |
制作国 | 日本(2007) |
上映時間 | 112分 |
ユーザーレビュー
総合評価:3.5点★★★☆☆、6件の投稿があります。
P.N.「海の家の住人」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2008-03-02
『もののけ姫』やTV番組の『美の巨人』などで小林薫の声やひょうきんなんだけど、饒舌なしゃべり方が気に入ってました。この映画で小林薫そのものにもハマりました。ここまで人の笑いを誘えるような俳優は小林薫以外にいないとさえ思いました。これかれも色々な笑いを見いだせる小林薫であってほしいと心から願います。