P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2020-11-22
黒澤明監督作品に原節子が出演した〈我が青春に悔いなし〉と云う名篇が有ったが〈母べい〉にもドイツ文学者が不当な思想弾圧を受ける不条理なシーンが画かれた。日本学術会議の任命権問題で焦臭い風潮が甦る今,本篇が再び新鮮味を帯びて来た
かあべえ
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黒澤明監督作品に原節子が出演した〈我が青春に悔いなし〉と云う名篇が有ったが〈母べい〉にもドイツ文学者が不当な思想弾圧を受ける不条理なシーンが画かれた。日本学術会議の任命権問題で焦臭い風潮が甦る今,本篇が再び新鮮味を帯びて来た
学校シリーズを山田洋次監督が撮影していた頃、嘗ての黒澤明監督作品の<悪い奴ほどよく眠る>見たいな政治の巨悪と向き合った作品が出来たら…と思った事が有りました。本編は戦前を舞台にしながらも時代劇がそうで在った様に、今を捉える感性がみなぎった作品になったー。黒澤組の野上照代の原作を基に(暗黒政治)への警鐘を鳴らした。寅さんのマドンナ、吉永小百合嬢とはまた一味違った貫禄ある母親振りだった
ラスト、病院のシーンのみいまいち。あのシーンの必要性もいまいちよくわからないし…ということで星4つ☆
しかし素晴らしい映画でした。戦争の中で、健気に、しかしたくましく生きようとする母の姿がありました。そしてその生き様から、夫や子供はもちろん、いろんな人への愛の大切さを感じました。
キャストの演技もみなさん素晴らしかったです。志田未来、浅野忠信が特に涙を誘います。ぜひ。
戦争の重暗いテイストと家族愛の明るいテイストが上手くマッチしてます。泣けます。
ネタ的には、なんか前に観たことあるようなないような‥!
山田監督のメガホン、多少ツッコミどころもありましたが伝わりました!
母べえのまわりから大切な人たちが一人また一人と去っていく。
淋しさと切なさがいりまじって泣けました!でもラストの早百合おばあちゃんの耳打ちとそのあとの次女の説明のシャクがあわねえ!なんとかならんかったんだろうか‥。
夫と子供を心から愛する。厳しい現実の中でも、それだけは貫く母べえの姿に心打たれました。それぞれの俳優の台詞も、変に格好つけてなくて日常感があり、感情移入しやすかったと思います。
母の強さ・子供への愛。泣けました。それにしても、吉永小百合の美しさには脱帽です。
戦前の阿呆な世の中に怒りを込み上げてきました。吉永小百合の海に飛び込むシーンは、びっくりです。