ONCE ダブリンの街角で 作品情報
わんすだぶりんのまちかどで
ダブリンの街角で、男(グレン・ハンサード)はストリート・ミュージシャンをしている。しかし、彼の前に足を止める者はいない。そこへ雑誌や花を売っている女(マルケタ・イルグロヴァ)が現れる。矢継ぎ早な質問を疎ましく思いながら、男は昼間の彼の仕事である掃除機の修理を約束させられる。翌日、女が壊れた掃除機を引きずってやってくる。彼は再会に驚きながら、その強引さに押され、彼女がピアノを弾かせてもらうという楽器店に立ち寄る。彼女のピアノの腕を確信した彼は、自分が書いた曲を一緒に演奏してみないかと持ちかける。二人のセッションは予想を遥かに上回り、美しいハーモニーを生み出した。彼はその演奏に喜びを覚え、彼女に惹かれていく。翌日、男は自分の曲が入ったCDとプレイヤーを渡す。彼女の家に寄った彼は、彼女から母親と幼い娘を紹介され、シビアな移民の共同生活を目にする。男は曲に詞を付けてみないかと持ちかけ、女は喜んで心に抱えていた想いを詞にこめる。彼女は家政婦の仕事に追われ、彼も掃除機の修理と父親の世話をし、別れた恋人のビデオを見ながら曲を作る。女は、故郷に夫がいることを告白。夫を愛しているのかと覚えたてのチェコ語で問う男だが、彼女の返事と笑顔の意味はわからない。音楽を通じ、徐々に距離を縮める二人。男はロンドンへ渡る決心をし、最後の週末を一緒に数曲レコーディングしたいと提案。女は積極的に行動し、レコーディングをセッティングする。当日、エンジニアはタイトな演奏と完成された曲に好反応を示し、録音は順調に進んでいく。しかし、書きかけの曲を男の前で弾いた彼女は、突然泣き崩れる。彼女は一人で家族を養っていたのだが、寂しさゆえ男の優しさに心が揺らぎ始めていたのだった。一緒にロンドンへ行き音楽をやろうと彼は誘うが、母を連れて行っていいかとの一言で、二人の間に沈黙が訪れる。完成したCDを受け取る女。別々の道を歩んでいくのか、一時の別れになるのか定かではないが、二人は微笑んで別れるのだった。
「ONCE ダブリンの街角で」の解説
アイルランドのダブリンを舞台に、ストリート・ミュージシャンの男と移民の女が、言葉にできないもどかしさを音楽に託し心を通わせていく、ラブストーリー。監督は「オン・ザ・エッジ 19歳のカルテ」(未)のジョン・カーニー。出演は「ザ・コメットメンツ」のグレン・ハンサード、映画初出演のマルケタ・イルグロヴァほか。2007年サンダンス映画祭ワールドシネマ部門観客賞ほか受賞。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2007年11月3日 |
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キャスト |
監督:ジョン・カーニー
出演:グレン・ハンサード マルケタ・イルグロヴァ ヒュー・ウォルシュ ゲリー・ヘンドリック アラスター・フォーリー ゲオフ・ミノゲ ビル・ホドネット ダヌシュ・クトレストヴァ ダレン・ヒーリー マル・ワイト マルセラ・プランケット ニアール・クリアリー |
配給 | ショウゲート |
制作国 | アイルランド(2006) |
上映時間 | 87分 |
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ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、4件の投稿があります。
P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2020-07-20
NHKBS放送の「駅ピアノ ダブリン篇」を視聴して居てカラフルなピアノに取り付かれて演奏して行く人々や大衆パブで楽器を持ち寄り演奏する風景を観て何時の間にかドキュメンタリータッチな本篇を想い浮かべ