パパにさよならできるまで 作品情報
ぱぱにさよならできるまで
1969年。アポロ11号の月面着陸を40数日後に控え、ギリシャ中が沸き立っている。アテネに住む10歳の少年・イリアス(ヨルゴス・カラヤニス)は、大好きな父と月面着陸のテレビ中継を見るのを楽しみにしていた。ある日、父が「パパは仕事に行くが月面着陸の日には戻ってくる」という手紙を残してどこかに行ってしまう。しかし、その後電話がかかってきて、父親が交通事故で亡くなった事を告げた。その事実を受け入れることが出来ないイリアスは、父親が生きていて出張に行っているだけだと思い込もうとする。戻って来た父親の荷物を、アパートの屋上に作った「パパと僕の部屋」に運び込み、父親の帰りを待つイリアス。そして彼は祖母に向けて父親のふりをして手紙を書くのだった。しかしその父親の荷物も、情緒不安定な母親によって捨てられてしまう。ある日、残された家族と伯父とで海辺の家に行くことになった。その途中で寄った父親の墓で母親が泣いているのを見てしまうイリアス。そして7月20日、ついに月面着陸の日が来た。しかしその歴史的瞬間が来ても父親は帰ってこなかった。独りになったイリアスは、父親のシェービングクリームを塗ると、父親との一人二役で会話を始めた。その会話は、月へと旅立つ父親とのお別れの会話だった。そしてその翌日、イリアスは初めて祖母に父親の死を告げる手紙を書いたのだった。
「パパにさよならできるまで」の解説
1969年のギリシャを舞台に、父を失うという深い悲しみに直面した子供の内面をみずみずしく描く。主演はヨルゴス・カラヤニス。2002年のロカルノ国際映画祭では史上最年少の主演男優賞を獲得した。他にステリオス・マイナス、デスポ・ディアマンティドゥなど。監督・脚本はペニー・パナヨトプル。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2007年2月24日 |
---|---|
キャスト |
監督:ペニー・パナヨトプル
出演:ヨルゴス・カラヤニス イオアンナ・ツィリグーリ ステリオス・マイナス デスポ・ディアマンティドゥ クリストス・ステルギオグル クリストス・ブヨタス |
配給 | シネカノン |
制作国 | ギリシャ ドイツ(2002) |
上映時間 | 114分 |
ユーザーレビュー
レビューの投稿はまだありません。
「パパにさよならできるまで」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。