カンバセーションズ 作品情報
かんばせーしょんず
幸せな笑みを湛える花嫁(ブリアナ・ブラウン)、ドレスを着飾ってはしゃぐ女友だち、事務的にビデオ・カメラを回す業者のカメラマン(トーマス・レノン)。マンハッタンのクラシックなホテルのバンケット・ルームで、今夜はウェディング・パーティが開かれていた。少し場違いな雰囲気を漂わせて、退屈そうにテーブルについている彼女(ヘレナ・ボナム=カーター)。壁にもたれて彼女を眺めている彼(アーロン・エッカート)。煙草に火を点けた彼女に、シャンパングラスが差し出される。先ほどの彼だ。他人のふりをして会話を楽しむ二人は、10年ぶりに再会した元カップル。彼女は、彼の妹の友人であり、彼の元妻でもある。今はロンドンで心臓医ジェフリー(フィリップ・リトル)の妻として暮らす彼女。彼にもひと回り以上年下の、ダンサーをしているガールフレンド・サラ(セリナ・ヴィンセント)がいる。「踊らないか?」「ここでなら」誰もいないフロアで、二人だけのスローダンス。配膳係が片づけを始め、パーティは終わった。彼女の客室に向かうため、エレベーターを待つ二人。「乗ったら引き返せないわ」逡巡する二人の前に、花嫁の女友だちが現れる。乗り込む三人。「サラは元気?」エレベーターの中に微妙な空気が流れる。「サラによろしく伝えて」と女友だちは先に降りていった。「最悪!」現場を見られたのも同然だ。彼女の部屋に入るなり、彼の携帯に着信が。サラからだ。「さっきの友だちがサラに電話したのよ」と彼女。そういう彼女の部屋の電話にも、おそらくは夫からの留守電メッセージと思われるランプが点滅していた。「聞かなくていいのか?」「いいの」「孤独な男女は、人目のない部屋で何をするの?」シャツを脱ぐ彼。笑いあう二人は、やがて真面目な顔つきに。「こんなことしたって何にもならないわ。二人とも、幸せになんてなれやしない…」彼女と彼。夜明けまでは、数時間……。
「カンバセーションズ」の解説
女と男のリアルなカンバセーションが、やさしく響く都会の一夜の物語。主演のふたりは、「チャーリーとチョコレート工場」のヘレナ・ボナム=カーターと、「サンキュー・スモーキング」のアーロン・エッカート。2005年東京国際映画祭で審査員特別賞受賞作。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2007年2月3日 |
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キャスト |
監督:ハンス・カノーザ
出演:ヘレナ・ボナム・カーター アーロン・エッカート ノラ・ザヘットナー エリック・アイデム ブリアンナ・ブラウン ブライアン・ゲラティー オリビア・ワイルド セリナ・ヴィンセント フィリップ・リトル |
配給 | 松竹 |
制作国 | アメリカ(2005) |
上映時間 | 84分 |
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