不都合な真実 作品情報
ふつごうなしんじつ
地球温暖化によって起こる様々な諸問題。その数々の問題に胸を痛め、問題提起をするべく立ち上がった元アメリカ副大統領アル・ゴア。世界各国で積極的に行われるゴアのスライド公演は、問題に対する真摯な姿勢とユーモラスな語り口で、多くの共感を呼んでいく。公演でゴアは、北極が40年間で40%縮小したこと、温暖化の影響で数百万に及ぶ渡り鳥が絶滅の危機に瀕していること、環境破壊による難民の増加が懸念されることなどを、数多くのデータやフィルムを使いながら聴衆に投げかけていく。そこから、目前に迫った地球の危機に対しても、その問題を直視しない政治家や政府を批判すると共に、私たちひとりひとりの環境への取り組みや姿勢を説く。車の排気ガスを減らす、水力や風力に代表される自然発電エネルギーを積極的に取り入れる、などの基本的なことから、「給湯装置を断熱布で覆う」、「地元の農産物直売所(ファーマーズ・マーケット)を支援する」など、生活に密着した日常生活レベルでの改善を努力していく重要性をも訴えかける。さらに、ゴア自身のエピソードも織り交ぜて語られる。ゴアが環境問題に政治家として長年携わるようになったのは、彼の息子が6歳のときに交通事故に合い生死の境をさまよったという経験によるということ、自分の声とスライド公演で環境問題を訴えていくことにしたその決意は、2000年に行われたアメリカ大統領選挙の敗北が関わっている……など、ゴアという人そのものがいかにしてその運動に突き進むことにしたのかも作中で描かれていく。すべての人類にとっての課題である環境問題を、地球の未来を信じるがゆえに、ゴアは今日もまた訴え続けていく。
「不都合な真実」の解説
元アメリカ副大統領のアル・ゴアによる環境問題を主題としたスライド公演を、彼自身の体験や政治運動なども交えながら構成したドキュメンタリー映画。監督は『トレーニング・デイ』で製作総指揮を務めたデイビス・グッゲンハイム。第79回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞、歌曲賞を受賞。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2007年1月20日 |
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キャスト |
監督:デイヴィス・グッゲンハイム
出演:アル・ゴア |
配給 | UIP |
制作国 | アメリカ(2006) |
上映時間 | 96分 |
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ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。
P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2018-10-13
辺野古・大浦湾に棲息するジュゴンを題材に自然環境の重要性を主張した「ZAN~ジュゴンが姿を見せる時」のリック・グレハム監督お薦めの記録映画が本編だったので有る…。練馬で上映された〈沖縄映画祭〉のテーチインの中で、其のグレハム監督は「ドキュメンタリー映画は物事を非常にシンプルに解き明かす」と魅力を語った。本編の様な真実を知ればドナルド・トランプ大統領見たいな温暖化を善しとするノー天気な発言は出来まいーと思った!