胡同のひまわり 作品情報
ふーとんのひまわり
1967年に北京で生まれた向陽(シャンヤン)。シャンヤン(チャン・ファン)が9歳になった日、父(スン・ハイイン)が強制労働を終え、6年ぶりに家に戻る。父は遊んでばかりの彼を厳しく叱りつけ、絵の勉強をさせようする。父親も絵描きだったが、強制労働で手をつぶされ、今では絵筆を握ることができない。だからこそ、息子に夢を託して絵を描かせるが、幼いシャンヤンは自由な時間を奪われ、父親に必死に抵抗しようとする。19歳となったシャンヤン(ガオ・グー)は、絵の才能を伸ばしつつあった。シャンヤンは抑圧的な態度を取り続ける父にいよいよ我慢ができなくなり、大学に行かずに、ひそかに広州に行くことを企てた。その旅には恋人のユー・ホン(チャン・ユエ)も同行することになっていたが、出発の直前になって父にばれ、父は嫌がるシャンヤンの手を引き、列車から引きずりおろす。シャンヤンは再会したユー・ホンに別れの言葉を告げられるが、その時、彼は身ごもったユー・ホンが父の指図のもとに、知らない間に子供を堕ろしていたことを知る。さすがに、今度ばかりは父親を許せないシャンヤンだったが、父が凍った湖の割れ目に落ちてしまい、仕方なく父に手を差し伸べるのだった。32歳になったシャンヤン(ワン・ハイジ)はハン・ジン(リャン・ジン)と結婚、画家としてのキャリアは順調で、大きな展覧会の準備に追われていた。シャンヤンと厳しい父との心の溝は、今も深い。展覧会でシャンヤンの家族を描いた絵画に深く心を揺り動かされた父は、会場で彼と握手を交わした。ある時、父が姿を消した。シャンヤンたちの前には、テープに吹き込まれた彼のメッセージが残されていた。
「胡同のひまわり」の解説
画家になるという自分の夢を息子に託す父と、反発しながらも次第にアーティストとして芽を出していく息子を、文化大革命の終焉、自由化の波、高度経済成長と3つの象徴的な時代を背景に、失われゆく北京の胡同を舞台として描く。監督は「こころの湯」のチャン・ヤン。出演は「ラスト・エンペラー」のジョアン・チェン、「上海家族」のスン・ハイイン、「レッド・バイオリン」のリウ・ツーフォン。サンセバスチャン映画祭最優秀監督賞、最優秀撮影賞受賞。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2006年7月8日 |
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キャスト |
監督:チャン・ヤン
出演:ソン・ハイイン ジョアン・チェン リウ・ツーフォン チャン・ファン ガオ・グー ワン・ハイディ ホン・イーハオ リー・ビン チャン・ユエ リャン・ジン |
配給 | 東芝エンタテインメント |
制作国 | 中国(2005) |
上映時間 | 129分 |
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