キンキーブーツ(2005) 作品情報
きんきーぶーつ
突然の父親の死で、倒産寸前の田舎町ノーサンプトンの靴工場を相続したチャーリー(ジョエル・エドガートン)。どうにもうまくいかずロンドンでやけ酒をくらった帰り道、からまれている美女を彼が助けようとするが、一発でのされ、逆に彼女に助けられる。しかも、彼を助けた美女は、実はドラァグクイーンで男のローラ(キウェテル・イジョフォー)だった。彼女は足に合わないセクシーブーツに悩まされながらも、毎晩華やかなステージを繰り広げていた。ノーサンプトンへ帰り、日に何人も職人たちを解雇するチャーリーに、クビになったローレン(サラ=ジェーン・ボッツ)は、他社の社長はただ座って嘆かずに、乗馬靴や登山靴でニッチ市場を開拓していると叱咤する。目を覚ましたチャーリーは、彼女を臨時顧問に任命。その夜、ローラのクラブへ行き男性の体重を支えられるドラァグクイーン御用達のキンキーブーツの市場価値を尋ねると、ドラッグクイーンたちの好反応に市場開拓の感触を得る。チャーリーのもとへ、ある日、待ちきれないローラが乗り込んできた。職人たちの好奇の目に怖気づくチャーリーを尻目に、彼女はデザイン画をしたためる。そのデザインは驚異的な美しさとシルエットを持つ、究極のキンキーブーツだった。チャーリーはローラを靴工場の専属デザイナーにする。工員たちの失笑を買いながらもふたりは試作を重ねるが、ある時、父親が生前、工場の売却話を進めていた事実を知る。しかしチャーリーの出した答えは、売却ではなく、全生産ラインをキンキーブーツ一本に絞り、一ヵ月後のミラノの見本市に工場の命運を賭けることだった。そして、工場がミラノに向けてフル稼働する中、事件は起きた……。
「キンキーブーツ(2005)」の解説
倒産寸前の靴工場を再建するために、保守的な町で苦難を乗り越えながらドラァグクイーン専用ブーツを作る、実話に基づくハートフル・ストーリー。監督は、本作が映画初監督作となるジュリアン・ジャロルド。出演は「スター・ウォーズ」シリーズエピソードII&IIIのジョエル・エドガートン、「堕天使のパスポート」のキウェテル・イジョフォー、「カレンダー・ガールズ」のリンダ・バセット。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2006年8月26日 |
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キャスト |
監督:ジュリアン・ジャロルド
出演:ジョエル・エジャートン キウェテル・イジョフォー サラ=ジェーン・ポッツ ジェミマ・ルーパー リンダ・バセット ニック・フロスト ロバート・ピュー ユアン・フーパー |
配給 | ブエナ ビスタ |
制作国 | アメリカ イギリス(2005) |
上映時間 | 107分 |
公式サイト | http://www.movies.co.jp/kinkyboots/ |
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ユーザーレビュー
総合評価:3点★★★☆☆、1件の投稿があります。
P.N.「グスタフ」さんからの投稿
- 評価
- ★★★☆☆
- 投稿日
- 2019-09-28
倒産寸前の靴工場を相続した若社長と新規事業改革でサポートするドラッグクイーンの黒人歌手との友情を描いたコメディ映画。脚本、演技、演出とすべて丁寧に創られた佳作。登場人物の人としての温もりと演出のサラッとしたタッチのバランスがいい。イギリス映画らしい人生の応援歌の役割を全うした良心作。
ドラッグクイーンを演じるキウェテル・イジョホーのキャラクター表現が傑出して、彼の存在でこの映画の品格が出た。社長と従業員の関係、婚約者とのすれ違い、解雇した女性社員とのエピソード、そして黒人歌手に向ける男性社員の偏見と和解、脚本がやるべき事に不足はない。