わが家の犬は世界一 作品情報
わがやのいぬはせかいいち
1994年、北京市は犬の飼育の厳重制限を決定。翌1995年5月1日より一斉取締りが始まった。北京に暮らす中年労働者ラオ(グォ・ヨウ)は、リストラされた妻ユイラン(ディン・ジャーリー)、高校生の息子のリアンの三人家族。そして愛犬のカーラ。ある夜、妻のユイランはカーラの散歩に出た。だが「犬証」を持っていなかったため、カーラは公安(警察)に捕まえられてしまった。カーラを取り戻すには、翌日の午後4時までに5000元の登録料を払わなければならない。息子のリアンはカーラがいなくなっても何の関心も示さない。いつも父親がカーラばかりかわいがっていたからだ。それでも、リアンは友人に頼んで、警察署からカーラを救い出そうとする。友人の父親は地元の警察官だが、頼みをはねつけられてしまう。5000元など、ラオにはとても払う余裕はない。ラオの友人のヤンは、30代で離婚していた。ラオは結婚生活に失望した彼女を慰めたものだった。カーラの母親はヤンの犬で、カーラととても似ていたので、ラオはヤンから「犬証」を借りて警察に提出したが、嘘だと見破られてしまう。それでもラオはカーラを諦めきれない。ヤンにはカーラのような犬にラオがこれほど頑張る訳がわからない。ラオはカーラと一緒にいるときだけ、人間だと感じるのだと話した。仕事で疲れて帰ってきた彼をカーラだけは喜ばせようとする。ヤンのコネクションを使ってもみた。だが、あらゆるコネを駆使したがうまくいかない。ついに、登録料を払うしかなくなった。ラオは妻にカーラのために倹約して作った1500元を見せたが、かえって喧嘩になってしまった。妻はラオがヤンと浮気していると疑っていた。ラオは5000元が一家にとって大金で、犬のために使うことは出来ないとわかっていた。一方リアンは喧嘩に巻き込まれ、ほかの子の腕を折ってしまう。被害者の両親はリアンを傷害罪で告発し、警察に出頭を命じられる。そして、運命の時刻4時になるが……。
「わが家の犬は世界一」の解説
飼い犬の規制が厳しい北京のペット事情を背景に、中国の庶民の生活ぶりと家族の絆を描いたヒューマン・コメディ。チャン・イーモウ監督作「活きる」で、カンヌ国際映画祭主演男優賞を受賞した中国を代表する国民的トップスター、グォ・ヨウの主演作。監督は中国第六世代を代表する俊英ルー・シュエチャン。製作総指揮は「ハッピー・フューネラル」の監督でもある中国随一のヒットメーカー、フォン・シャオガン。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2005年4月30日 |
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キャスト |
監督:ルー・シュエチャン
出演:グォ・ヨウ ディン・ジャーリー リー・ビン リー・チンチン シア・ユイ |
配給 | ザジフィルムズ |
制作国 | 中国(2002) |
上映時間 | 100分 |
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