L’amant ラマン 作品情報

らまん

「醜く老いてしまう前に自らを葬ってしまおう」 春、背中に天使の羽根のタトゥーを入れた17歳の少女・チカコは、そうやって年上の3人の男と1年間の愛人契約を結んだ。男たちは少女を”華子“と呼び、少女は彼らを”A、B、C“と呼んだ。いつも優しく華子を抱くA、物静かでミステリアスなB、乱暴に華子を犯すC。逢引の為だけに用意された洋館で、無感情な情事が繰り返される。夏、補習でどこにも行けない華子を、男たちは花火に連れて行った。花火を見つめる男たちの目はまるで少年のようで、その時、華子は彼らもかつては子供だったのだと実感する。秋、涼子と言うクラスメイトに誘われて行った映画館で、華子は見知らぬ男にレイプされ、妊娠した。居合わせた涼子の弟・行人が彼女に救いの手を差し伸べようとするも、彼はまだ幼く純粋すぎた。冬、Cが何者かに刺され入院した。その病室からは、華子の通う高校が見えた。彼女は知る。かつて同じ部屋に、「彼女を愛人にしたい」と言い遺して死んだ、男たちのかけがえのない仲間が入院していたことを。1年後、華子の18歳の誕生日。男たちは、華子を4番目の男の墓へ連れて行った。彼女は、男の墓にキスをした。そして、別れの時。華子は、自分の中に今まで感じたことのない感情が芽生えていることに気づく。それは、男たちへの愛だった。彼女は思う。「私は、またここから歩いて行ける」と。

「L’amant ラマン」の解説

3人の男たちと1年間の愛人契約を結んだドライな性格の少女が、セックスを通して成長する姿を描いたドラマ。監督は「ガールフレンド」の廣木隆一。やまだないとの同名コミックを基に、「犬と歩けば チロリとタムラ」の七里圭が脚色。撮影を「約三十の嘘」の鈴木一博が担当している。主演は、「フリック」の安藤希と「ガールフレンド」の田口トモロヲ、「69 sixty nine」の村上淳、「レディ・ジョーカー」の大杉漣。2004年ヴァンクーヴァー国際映画祭ドラゴン&タイガー部門正式出品作品。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2005年2月5日
キャスト 監督廣木隆一
原作やまだないと
出演安藤希 田口トモロヲ 村上淳 大杉漣 前田綾花 遠藤雄弥 水橋研二 星遙子 大口広司 中村達也 秋桜子 ひふみかおり
配給 スローラーナー
制作国 日本(2004)
上映時間 92分

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ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。

P.N.「PineWood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2017-07-17

Neko チャンネルの深夜のTV 放映で観た。寡黙でいて、引きの画面作り構成も見せてくれる!花火を見詰める中年三人組が泪を浮かべる少年回帰シーンもシットリとしている。高校生のヒロインが三人組と契約を取り交わし身を汚し…と言う内容は一見、不可解でも有るが、大人への憧れ或いは成長譚・現代の寓話とも取れる。安藤希の素直な演技も見もの♪

最終更新日:2022-07-26 11:03:38

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