バッド・エデュケーション 作品情報

ばっどえでゅけーしょん

1980年、マドリード。若くして成功した映画監督エンリケ(フェレ・マルチネス)のもとに、イグナシオ(ガエル・ガルシア・ベルナル)と名乗る美青年が、自作の映画脚本『訪れ』を手に突然現われる。その名は16年前にエンリケが少年時代を過ごした神学校寄宿舎での親友の名前。だがエンリケは、アンヘルという芸名で舞台俳優をしているというその青年に、かつてのイグナシオの面影を見出せない。しかし脚本には、彼らの少年時代の引き裂かれた悲劇が描かれていた。少年時代のイグナシオ(イグナシオ・ペレス)は聖歌隊に属し、寄宿学校の教師であるマノロ神父(ダニエル・ヒメネス・カチョ)のお気に入りだった。やがてイグナシオ少年とエンリケ少年(ラウル・ガルシア・フォルネイロ)は互いに恋心を抱くようになるが、マノロ神父は2人の関係を邪推し、イグナシオに手を出したあげく、エンリケを退学処分にしてしまう……。脚本を読み終えたエンリケは、すぐイグナシオに映画化を約束。だがエンリケは、目の前のイグナシオがかつての親友と同一人物だとはやはり思えず、イグナシオの故郷を訪ね、彼がすでに死んでいることを知る。数日後、イグナシオと名乗る男は、『訪れ』の主役サハラ役のオーディションを懇願しに現われる。エンリケはその申し出を受け入れ、同時に彼を愛人にする。やがて『訪れ』の撮影のクランクアップの日。エンリケは、ベレングエルと名乗る男(ルイス・オマル)の訪問を受ける。彼こそはかつてのマノロ神父だった。そしてイグナシオと名乗る青年は、実はイグナシオの弟。ベレングエルは彼に恋してしまい、2人で計画を立てて、イグナシオを薬物死させたのだ。しかしベレングエルは恋に破れ、マノロ神父の罪を描いた映画はそのまま公開されるのだった。

「バッド・エデュケーション」の解説

気鋭の映画監督と、彼の前に現れる元同級生の美青年の、謎めいた関係と過去の秘密を解き明かしていくミステリアスな愛憎劇。監督・脚本は「トーク・トゥ・ハー」のペドロ・アルモドバル。撮影は「マルティナは海」のホセ・ルイス・アルカイネ。音楽は「トーク・トゥ・ハー」のアルベルト・イグレシアス。編集も「トーク・トゥ・ハー」のホセ・サルセド。出演は「モーターサイクル・ダイアリーズ」のガエル・ガルシア・ベルナル、「トーク・トゥ・ハー」のフェレ・マルチネス、ハヴィエル・カマラ、レオノール・ワトリング、「深紅の愛 DEEP CRIMSON」のダニエル・ヒメネス・カチョ、「恋の力学」のルイス・オマールほか。2004年ニューヨーク映画批評家協会賞外国語映画賞など受賞。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2005年4月9日
キャスト 監督ペドロ・アルモドバル
出演ガエル・ガルシア・ベルナル フェレ・マルティネス ハヴィエル・カマラ レオノール・ワトリング ダニエル・ヒメネス・カチョ リュイス・オマール イグナシオ・ペレス ラウル・ガルシア・フォルネイロ
配給 ギャガ
制作国 スペイン(2004)
上映時間 105分

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最終更新日:2023-09-28 02:00:06

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