理由(2004) 作品情報
りゆう
1996年6月2日、東京23区に大雨洪水警報が発令された夜。荒川区の超高級マンション”ヴァンダール千住北ニューシティー“2025号室で殺人事件が発生した。住人台帳によると、殺されたのは小糸家の一家4人――の筈だったが、その後の捜査で彼らは全くの別人で、しかも家族を装った占有屋であったことが判明する。やがて、容疑者としてその部屋を競売によって購入していた石田直澄の名が挙がった。しかし3カ月後、漸く出頭した彼の供述により、犯人は殺害された占有屋のひとりで、不幸な生い立ちの青年・八代祐司の凶行だったことが明らかになる。では、八代を殺したのは誰なのか?実は、事件現場の目撃者である石田の他にもうひとり、そこに居合わせた人物があったのだ。石田が出頭を躊躇っていたのも、その人をかばう為だったのである。それは――八代の恋人で彼との子供を出産したばかりの宝井綾子。犯行を目撃した彼女は、八代に襲撃され彼と揉み合ううちに、彼をベランダから突き落としてしまったのだ……。様々な人たちの証言を通して、全容が浮かび上がった事件。後に、それは女性作家によって出版され、更に映画化されるに至る。
「理由(2004)」の解説
ある殺人事件の全容とそれを巡る人々の絆を、多数の登場人物の証言によって描出する人間ドラマ。監督は「なごり雪」の大林宣彦。宮部みゆきによる直木賞受賞の同名小説を基に、大林監督と「告別」の石森史郎が共同で脚色。撮影を「娘道成寺 蛇炎の恋」の加藤雄大が担当している。主な出演者は、「IZO」の勝野洋、「ヴィタール VITAL」の岸部一徳、「ニワトリはハダシだ」の加瀬亮、「クリスマス・クリスマス」の伊藤歩、「Dolphin swims」の細山田隆人ら。第17回東京国際映画祭〈日本映画・ある視点〉出品作品。第78回キネマ旬報日本映画ベスト・テン第6位作品。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2004年12月18日 |
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キャスト |
監督:大林宣彦
原作:宮部みゆき 出演:柄本明 渡辺えり子 真鍋卓也 菅井きん 寺島咲 山田辰夫 風吹ジュン 厚木拓郎 赤座美代子 永六輔 村田雄浩 麿赤兒 東郷晴子 綾田俊樹 古手川祐子 加瀬亮 大和田伸也 松田美由紀 久本雅美 多部未華子 岸部一徳 峰岸徹 吉行由美 裕木奈江 小林聡美 風見章子 南田洋子 勝野洋 片岡鶴太郎 宮崎将 宮崎あおい 伊藤歩 左時枝 細山田隆人 ベンガル 加藤智恵理 立川談志 中江有里 小林稔侍 石橋蓮司 柳沢慎吾 島崎和歌子 |
配給 | アスミック・エース |
制作国 | 日本(2004) |
上映時間 | 160分 |
ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、2件の投稿があります。
P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2020-10-27
🦉レポーターのinterviewに返答するアイ・カメラstyleで進行する本mysteryは最後に映画撮影だったことが明かされるメタ映画でもあるね