K-19 作品情報

けいないんてぃーん

1961年、米ソ冷戦の最中、ソ連国家首脳部は原子力潜水艦K-19の処女航海の艦長にアレクセイ・ボストリコフを任命した。副艦長には経験豊富なミハイル・ポレーニンが就き艦は出航。この2人の意見はしばしば対立するが、K-19は次々にテストを成功させていった。しかし新たな任務の遂行中、艦内の冷却装置のひび割れが判明する。原子炉は過熱し始め、このままでは炉心の溶融が避けられない。ボストリコフはじめ乗組員は、大惨事をくい止めるべくひとつの決断を下す。

「K-19」の解説

ソ連の原子力潜水艦K-19で1961年に実際に起った放射能事故を基に、「ストレンジ・デイズ/1999年12月31日」のキャスリン・ビグローが映画化した骨太のサスペンス。米ソによる核戦争に発展しかねない原潜事故に命懸けで立ち向かう乗組員たちの姿を、緊張感たっぷりに描く。主演は「エアフォース・ワン」のハリソン・フォード。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2002年12月14日
キャスト 監督キャスリン・ビグロー
原作ルイス・ノウラ
出演ハリソン・フォード リーアム・ニーソン ピーター・サースガード クリスチャン・カマルゴ レックス・シュラプネル ドナルド・サンプター イングヴァール・シガードソン JJフィールド
配給 日本ヘラルド映画
制作国 アメリカ(2002)
上映時間 138分
公式サイト http://www.k19movie.jp/

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ユーザーレビュー

総合評価:4点★★★★、3件の投稿があります。

P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2024-06-09

東西冷戦時代、ソ連の威信をかけて出航し、示威的にミサイルを打ち上げることに成功した原子力潜水艦内で、放射能漏れの事故が発生し、艦長以下の乗組員が究極の選択を迫られることになる——-。

おそらく、この映画はハリウッド製娯楽大作映画としては快挙と言えるだろう。
この作品は、放射能という”見えざる恐怖”と真剣に向き合い、その描写から逃げなかった。

もちろん、そうすることなしに、この作品は成立し得ない。何しろこれは潜水艦映画などではなく、”密室原発事故映画”なのだ。旧敵国がいかに無茶苦茶なことをやっていたかを描くことで、間接的に”愛国映画”たる枠組みを使って、キャスリン・ビグロー監督は画期的かつ容赦のない描写を実現した。
この映画はその一点においてだけでも賞賛されるべきだろう。

そして、この映画で一番うまいのは、実は、この免罪符としての映画の枠組みにあるのではないかと思う。

最終更新日:2024-06-19 16:00:02

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